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第四章・6
「ね、もうダメ。早く、紫苑も!」
「まだキてないし」
「そ、んなぁあ! イッてる時に突かないでぇえ!」
由樹のペニスからは、絶え間なく蜜がこぼれている。
それを見ながら、紫苑は抽挿を続けた。
萎えてるわけじゃない。
由樹は綺麗だし、身体の相性もいいはずだ。
艶めかしい魅力に満ちているし、喘ぎ声も色っぽい。
彼の体内でぎちぎちに勃ちながら、なぜか吐精感が湧いてこない。
「んあぁ! もう、もうイきっぱなしなんだけど!?」
「解ったよ」
紫苑は瞼を閉じ、精神を集中した。
組み敷いているこの身体。
これが、波留だとしたら……。
「んぅッ」
たちまちのうちに昇りつめ、紫苑は射精した。
「あ、すっごい。気持ち、い……ッ」
薄いスキン越しに、紫苑の精が由樹を叩きつける。
腹の内を細かい振動が襲い、由樹は最後のオーガズムに達した。
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