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第八章・6

「あ、はぁあ! んんッ、あ、ぅんッ! っく、あぁ、あぁあん!」  紫苑の抽挿は次第に激しさを増し、波留を思いきり乱れさせた。 「う、嘘ぉ。紫苑、優しいと、思ってたのにッ! こんなぁ!」 「イヤか、こういうの」 「ヤだ、やめないで! もっと、もっと、あぁあ!」  びゅっ、と波留の精が飛んだ。  これで2度目だ。  来夢に開発されたのか、その身体は打てば鳴るほど敏感だった。  良すぎる感度で、さっきからイきっぱなしになっている。  リズミカルに腰を打つ紫苑の下で、震え、悶え、痙攣している。 「す、すご、い。お腹の中、ぐちゃぐちゃになっちゃうぅ!」 「波留の内、すっごく気持ち悦いぞ」  波留の体内は、独特の粘りと吸い付きがあった。  時折びくびくと痙攣しては、紫苑のペニスに刺激を与えてくる。 「あ、俺も、もうダメかも。波留、内に出してもいいか?」 「来て! 紫苑の、いっぱいちょうだいぃ!」 「何てエロいこと言うんだよ、お前は!」  波留のおねだりが引き金になり、紫苑は彼の体内にたっぷりと射精した。 「ひ、あぁ、あ! んんぅう、う! はぁあ、ああぁあ!」 「波留ぅ……ッ!」  紫苑は波留の腰をしっかりと抱いて、下半身を密着させた。  その身体のわななきを、自分の中に取り入れるように。  骨の軋みさえも、分かち合うように。  最後の一滴まで出し尽くし、波留にキスをした。  舌を絡め、擦り付け合い、ぐちゅぐちゅに濡れたキスをした。

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