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第4話

「独歩、おかえり」 俺がマンションに帰れたのは朝だった。 幸い今日が土曜日だったから、俺はラブホテルからそのままマンションに帰った。 「……起きてたのか」 「うん、薄々こうなるだろうって分かってたし。独歩も拒まないだろうなってのも分かってた」 俺はそのまま玄関に座り込んだ。 一二三は俺がこうなることを知っていて、昨日の朝忠告したのだと理解した。 俺は一二三を見上げて睨んだが、それもきっと一二三の予想していたことなんだろう。 「枕営業なんて仕出した独歩がいけないんだよ」 奴は俺を抱き上げると、そのまま風呂場に向った。

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