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第四章・3

「君が欲しい。いい?」 「え、あ、あの。お、お風呂に入ってから……」 「今すぐに、だよ。この姿の伊予くんを、愛したい」  抱きしめられているので、伊予には英治の身体の状態が手に取るように解っていた。 (大沢さん、硬くなってる) 「あ、の。僕のこと、からかったり……」 「してない」 「こっそり画像とか撮って、会社中にばらしたり……」 「しない」  私を、信じて。  甘いささやきに、伊予の腰はくだけた。  コーヒーの味のするキスを何度も繰り返し、気が付くとソファに上半身を預けて腰を高く掲げた姿勢になっていた。 「後で弁償するからね」 「な、何を」  英治はストッキングに手を掛けると、思いきり引き裂いた。 「あ、はぁッ!」  それだけで、軽くイッてしまいそうだ。  伊予は先漏れの雫をとろりとこぼし、さらなる期待に震えた。  双丘の谷間に、熱く硬い英治のペニスが添えられる。 「っく! はぁ、はーっ……」  前戯も無しに挿れられるのは、初めてだ。 (でも、前戯なんていらないくらい、感じちゃってる)  そう考えると、蕾はきゅっと疼いた。

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