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第四章・5

「あっ、あッ! 大沢さん! やぁあん!」 「英治、と呼んで。伊予」 「え、いじ、さん。英治さんッ! はぁ、はぁ、あぁあ!」  高く啼いた後、伊予はぐったりと力を抜いた。 「またイッたのかい? 敏感な身体だね」  英治に揺さぶられるまま、伊予は再び高みへと昇り始めていた。 「も、ダメ。気持ち悦すぎて……、力入らない……」  ずるずると、ソファから全身滑り落ちてしまう。 「伊予、大丈夫?」 「あ、はぁ、はぁ。う、ッく、うぅ。はぁ、はぁ……」  返事もできない伊予の身体を軽々と抱えると、英治はソファに掛けさせた。 「顔を見ながら、したいな。君は、どんな表情で悦がるんだろうね、不思議ちゃん」  ソファの背もたれに伊予の身体を押し付けると、英治は彼の両脚を大きく広げさせた。  そして、ひくひくと細かく痙攣しているその中心に、再び杭を打ち込んだ。 「う、くぅッ! はぁあ!」  ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ。  突けば突くほどに、伊予の表情は蕩け、切ない声を上げる。 「あ! あぁあ、あううぅ! あぁあ!」 「いいね。思った通り可愛いよ。すごく素敵だ」 「あぁあッ、もうダメ。ああ、あぁっ、ぁああ。あ、あ!」  英治は眩んだ眼をしながらも、淡々と腰を穿つ。  彼の動きに併せて、切れ切れの喘ぎ声が上がる。  肌寒かったはずの部屋が、汗ばむほどに熱気を持っていた。

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