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第三章・6
「ん、ぅん。ふッ、んぅ……」
こらえてもこらえても、声が漏れてくる。
息が、熱くあがってくる。
凱の唇は、舌は首筋を這い、胸を舐めまわす。
そして、初めてその小さな桃色の部分に触れてきた。
「ぁんッ!」
びくん、と体が跳ね上がった。
舐め、吸い、甘く噛んでくる凱の髪に指を差し入れ、緩やかに離そうとするが、彼はかまわず乳首を愛撫してくる。
「やっ、やっ、ぁあ」
乳首が感じるってのは、女も男も同じらしい。
女のそれよりずいぶんささやかな胸の尖りを舐め転がしながら、凱は腕を下へと伸ばしていった。
悶える怜也の内股にそっと手をさまよわせると、そこは硬く張り詰めている。
初めてやった時とは、大違いだ。
顔をうかがってみると、腕で隠してしまっている。
だが、その隙間からのぞく唇は、緩く開いて喘いでいる。
どうやら、イヤではないらしい。
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