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第一章・6

「ぁっ、ぁッ、んぁあ」  溜息のような息とともに吐かれる小さな声。  それを耳に心地よく聞きながら、乳輪を舌腹でくるりと舐めた。  舌先を尖らせ、ささやかな乳頭を掘り起こし、唇に挟んで吸った。 「やっ、やっ、ダメ。怖い。凱、怖い」  その訴えに顔を上げて表情を伺ってみると、怜也は頬を染め涙目になって震えている。  恐怖に駆られた眼差しではないところを見ると、気持ち悦すぎて怖くなったのか。 「ダメそう? これ以上、無理?」  そう言って、凱は怜也に優しくキスをした。  軽い、甘いだけのキスに落ち着いたのか、怜也は俯いて小さく首を振った。 「できるかも。やって、みて」  その言葉に、凱はローションをたっぷりと後膣に流し、指を入れてみた。  途端に、指が締め付けられる。

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