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第一章・4

 指がなかなか入らない。  ようやく二本入れたところで、怜也の後膣は硬く閉ざされ受け入れを拒んでしまった。 「んっく。んぅん。んうッ」  焦るように悶える彼の姿が痛々しい。 「無理すんな。今夜はもう、いいから」 「ううん。大丈夫。大丈夫だから、挿れてみてよ」  すがるような眼が訴えてくる。  確かに凱の方はもうギンギンに勃ちあがっていて、できることならひとつになりたい。 「じゃあ、後ろから。そっちの方が、楽だろうから」 「うん」  怜也は腹這いになり、腰を高く上げた。  すげえヤらしいポーズ。  恥ずかしくって枕に顔を埋めてしまっている怜也も、たまらなく可愛い。 「いくぜ」  先端を、くっと挿れる。  ここまではOK。  ペニスに手を沿え、できるだけそっと腰を入れてゆく。

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