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第二章・8
頭を撫でてもらうなんて、ガキの時以来だ。
いや、はたして撫でてもらったことがあるのかどうかさえ怪しいところだ。
何たって、悪ガキだったからな。
やけに甘えた気分になる。
時折地肌に触れる指先に、ぞくぞくする。
「ふふ。凱、髪を崩したらかわいいね」
「真面目に見える?」
「うん」
「お前が不良になるより、俺が真面目になる方がいいのかも」
それには、ううん、と怜也は首を振った。
「僕も、そのままの凱の事が好き」
だからやっぱり、僕が不良になっちゃう、と、静かにベッドに横たわった。
「凱……、来て……」
「ん……」
抱き合い、体を撫で合った。
頬ずりをし合い、キスをした。
軽い、可愛らしいキスを、何度も何度も。
舌を出して、互いに舐めあった。
やがて唇を合わせて、咥内で舌を絡ませた。
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