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第二章・11

 はぁはぁと、すでに息があがっている怜也の陰嚢を優しく揉みながら、後膣に指を這わせてみた。  ぴくん、とすぐに力が入ったが、柔らかい襞の周囲を押しさすってやると、蕾はゆっくりと開き始めた。 「大丈夫? いけそう?」 「うん……、やってみて……」  声に緊張はない。    凱は、ベッドサイドのローションに手を伸ばした。  とろりと手に乗せ、なじませて温めてやる。  そうして襞の周囲から中心の蕾にかけてゆっくりと塗ってゆく。  襞が開くたびに、薄い紅の花がほころぶ。 「綺麗だ。すごく綺麗だぜ、怜也」 「やだ。恥ずかしい」  指一本、すぐに紅い花の中に飲みこまれていった。  今夜はいけそうな予感がした。

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