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第三章・3

 夢中で腰をやった。  熱い体内と絡みつく内壁。  押し出すかと思えば呑み込んでくる蠕動にもたらされる快感。  半ば朦朧となりながら悦楽に浸った。  眼に入るのは、頬を染め髪を振り乱す怜也。  必死でシーツを掴んでいたが、やがてその手は凱の首にまわされてきた。  耳に入るのは、絶え間ない喘ぎと甘い悲鳴。  普段より高くて細いその声は、今この時しか聴けない声だ。  俺にだけ聴くことが許された声だ。 「んッ、ふ。ん、んぅ! あッ、あッ、あぁッ!」  その姿に、その声に、熱い昂ぶりがどんどん湧き上がってくる。  射精感が、どんどん募ってくる。  首にまわされた手に、きゅっと力がこもった。  怜也の体が弓なりに大きく反り、凱の腹に温かな体液が飛んできた。 「ごっ、ごめん。ごめん!」  後膣に搾り取られそうな力が入り、強烈な射精感が凱を襲った。 「いいさ、お互い……様ッ!」 「あッ! あぁああ!」  一気に精を吐き出した。  頭がショートしそうだ。  実際、眼の前がチカチカしやがる。  あぁ、最高。

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