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第一章・7
それでも、生徒たちは楽しそうだ。
非日常に放り込まれることを、刺激的に受け止めワクワクしている。
だがしかし。
「食事は各班で準備。魚が獲れなかったら、それまでだぞ!」
こんな酷い言葉を、教師は平気で吐いてくる。
銛を持って水中に入るのは凱の役目で、あの傲慢な天知はと言えば……。
「一ノ瀬くん。君、こんな毒々しい色の魚が食べられると思っているのかい? この魚の肝臓にはパリドキシンという猛毒が含まれていてだな」
「ガタガタ言うな! 肝以外なら食えるんだよ!」
「では、君が責任を持って調理してくれよ? 死んだら化けて出てやるからな?」
万事がこんな調子。
頭でっかちでぶぅぶぅ文句は垂れてくるくせに、一向に動こうとしないのだ。
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