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肆
「いいよ、可哀相だから止めてやる」
「あっ、やぁ……うぅ」
あと少しという所で、射精する事が叶わなかった身体は更なる刺激を求め、意志に反して腰が勝手にクネクネと揺らいでしまい、また三人に笑われた。
「鈴ちゃんが嫌だって言うから、イケないようにしといてやるよ」
『俺って親切だろ?』と続いた意地悪なカイの言葉に反応できないうちに、ペニスの根本がギュウッと何かに締めつけられて圧迫される。
「ひっ、あっ……やっ、あうっ!」
同時にアナルの指が増やされ、前立腺を激しく何度も叩かれて……鈴斗の口から艶を纏った喘ぎが遂に漏れだした。
「やぁっ、あぁっ……ん」
乳首の先を強く引かれて自由の利かない身体が跳ねる。
「やぁっ……あ、あぁっ」
戒められたペニスの先からは透明な液が溢れ出し……終わる事の無い攻め苦の中、鈴斗の身体は狂おしいほどの愉悦の中へ、何度も何度も堕とされた。
***
「そろそろ良さそうだな」
「ひっ……あ、あぁっ」
聞こえてきた声と同時に佐倉の指が引き抜かれ……喰む物を急に無くしたアナルがヒクリヒクリと物欲しそうに開閉する。
「コッチももう限界じゃね?」
「あぅっ、やぁ……あぁ」
尿道口へ触れた指先が、戒められたそこから溢れる先走りを掬うように先端だけを擦るから……中途半端なその刺激に、鈴斗の意志とは関係無しに身体が揺れ動いてしまう。
「自分から擦りつけて来るってどんだけだよ」
「ダメとか言いながら、鈴ちゃんやる気満々じゃん」
「あ……違うっ」
「違わないだろ? こんなにしといて何言ってんだよ。あんま嘘吐いてっと、高久をココに連れて来るぞ」
「お願い、それだけは……止めてください」
(違うのに、こんなの絶対嫌なのに)
こんな姿、悠陽にはとても見せられない。
快楽を求め、浅ましく腰を擦り付けているこんな姿を、もし彼に見られでもたら……。
「……じゃあ、素直になれよ」
「そうそう、素直が一番」
「い、あっ、あぁっ」
胸の尖りを強く吸われ、まるでそこがスイッチみたいにペニスがピクピク上下して、爪先がキュッと丸まった。
「鈴ちゃん、もうイキたいだろ?」
「ひっあっ、吸わないでっ!」
根本を戒められたペニスもリクの口で愛撫され、過ぎた快楽に鈴斗の瞳から涙がポロポロ流れ出す。
「質問にちゃんと答えろよ。イキたいんだろ?」
「やっ、あぅっ……キた……イキたい」
尻を佐倉に殴打され、同時にカイには乳首を噛まれ、それにすら感じてしまった鈴斗は、彼等に促されるがまま……その言葉を声にした。
「じゃあ、入れて下さいってお願いしろよ」
カチャカチャという音がした後、アナルに当たった感触に、思わず視線を下へ向ければ、震える自分のペニスの向こうに佐倉のそれがハッキリ見える。
「ほら早くっ」
「いたっ、あ、いれて……くださっ……」
急かすように亀頭を揺らされ、鈴斗が言葉を紡いだ途端。
「いっ、あっ……あゔぅっ!」
メリメリと、アナルの中に分け入って来る質量に、鈴斗は喉を大きく反らし、身体をビクビクと痙攣させた。
「キツっ……ちょっと緩めろ」
「ひっ、やぁ……あぁっ」
(痛いっ……痛い!)
ペニスを掴まれ扱かれて、呼び起こされた快感に縋ると、接合が徐々に深くなる。
「鈴ちゃん、ちょっといきんでみ?」
「やっ、あぁっ、いたっ……痛いっ……んぅっ」
耳元でしたカイの言葉に続いて下腹を圧迫され、鈴斗が少しいきんだ途端、佐倉のペニスがアナルの奥まで一気に入り込んできた。
「ひっ、あうぅっ、嫌……嫌ぁっ!」
胃がせり上がる気持ち悪さに、鈴斗は強い吐き気を催す。
「嘘言うなよ。鈴ちゃんのココ萎えてねーし、気持ちイイんだろ?」
「やっ、動かな……で」
この体勢での受け入れは辛く、二つに折られた鈴斗の身体は佐倉の激しい動きによって、不安定に揺れ動いた。
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