10 / 16

第10話

俺の息が落ち着いてから、俺と目を合わせてもう一度、幹都が好きだと言ってくれた。 俺も紀明さんが好きですと返すと、また濃厚なキスをされて、幸せなんだけど、俺の死因がキスってダメだよなぁってそんな事をふと考えていた。 紀明さんが満足して唇を離してくれた時には、俺はもう息も絶え絶えで、死因がキスとかイヤ!と睨んでやったよ。 ベッドに連れて行かれ2人で座る。 俺の左側に座ろうとする紀明さんに、右側に座ってとお願いをした。 どうして?と不思議そうにしながらも座ってくれた。 「俺の左耳は聞こえないんだ」 中々、言葉に出して言えずにいた俺を、紀明さんは急かす事もなく俺が言うまで待ってくれた。 そこから写真に写っていた兄貴の話や左耳の事、学校の事、爺ちゃんの話もいっぱいした。 順序も何も無くて、意味が繋がらない話も思いつくままに話してしまったけど、全部ちゃんと聴いてくれた。 よく頑張った!じゃあ今からは俺の話をするね。とゆっくり話をしてくれた。

ともだちにシェアしよう!