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美味しいご飯_3

目が覚めたら一緒に朝食を取って、仕事に行って、昼は実生の手作り弁当を食べて、帰宅したら夕食を囲んで、夜は同じベッドで眠る。 そして時折、こうして三人でセックスをする。 「静真、今日どっちがいい?」 デカデカとど真ん中にバナナが描かれたダサいTシャツを脱ぎ捨てて、愁は俺に訊く。 「愁は?」 「んー、悩ましい所ではあるな………でも今日は静真に挿れてもらおっかな」 左手で作った輪っかに右手の人差し指を突き刺して言う愁に俺はコクっと頷いた。 「実生もいい…?」 ゴムとローションを準備していた実生にも伺いを立てる。 「もちろん」 俺達は三人でセックスをする。いつも三人で。 基本的には俺と愁がその日の気分で挿れたり、されたりする。実生は挿れられるのあんまり好きじゃないらしいから、タチ専。もちろんお願いしたら挿れさせてくれるけど……気持ちよくなれないなら無理強いする必要はないと思う。 「みーお!」 愁が甘えたような声を出して実生にキスをする。 「準備は実生にしてほしい」 愁は格好良いよりは可愛いって形容が似合う。肌は白くて綺麗で金髪だって似合ってる。 「いいよ。静真もする?」 実生は格好良い。柔らかな茶髪は実生の性格そのものを現してるみたい。身長も高くて料理も出来る、女の子が理想とするのって実生みたいな男性なんだと思う。 「……する」 「ん、じゃあ二人ともこっちおいで」 手招かれるまま俺と愁は実生に寄り添って、回ってきた腕に抱き締められた。

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