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3日目

 また仕込みを始めた。  拡張するのも大事だが、欲しがることを教えることも大切だ。  少年は自分から尻を上げてはきた。  もう、諦めた身体は最初から指を受け入れていたが、これではダメだ。  与えてやらない。    指で少しこすっては、外す。   そして、外ばかり舐めてやる。  そればかりをくりかえす。  少年は泣いた。  今までとは違う風に。  声を殺して。  今までの泣き方とは違った。  「どうした?」   なめるのを止めて優しく聞いてやる。  仕事をしていない時は、ずっと優しく接している。  慰めるように。  傷ついた心を慰めるように。  思い出して泣き出したら、何も言わないで抱きしめてやっている。  泣かせているも男なら慰めるのも男なのだ。  でもこれこそ、仕込みの一番大切はところなのだ。  顔をこちらに向けさせ、泣きながら訴えるのを聞いた。  少年は訴えた。  中を擦ってほしい、と。  泣きながら恥ずかしさと、悔しさがいりまじった顔でいう。  ああ、堕ちてきた。  可愛いものだ。  指で?  ときく。  そっと指で優しく感じる中を擦ってやりながら。  物足りなさに泣くのがわかってて。  硬いので。  硬いので。  そう泣いた。  ゴリゴリしてほしい?  そう聞く。  いわせるために。  ゴリゴリしてぇ。  ゴリゴリぃ  少年は泣いてせがんだ。     よい出来だった。  だから、たっぷり木の棒でそこをかわいがってやった。  深くいれて、出し入れもしてやった。    少年の性器が濡れていた。  ほら。  もう。  身体は完成しつつある。    沢山イカせた。  気持ちいいって言うんだよ。  そう囁いた。    楽になるよ、と。  認めたら、気持ち良くて耐えやすくなるよ、と。  それは本当だったから、少年は我慢して、奇妙な声を漏らすかわりに、切なく鳴きはじめた。  いいっ・・・  気持ちいい・・・  イクっ・・・  イクっ  いやらしくて可愛らしい生き物が生まれていた。  後ろだけで楽しめる。  さらに大きい棒のかわりに自分のものをあてがった。   次に挿れるはずだった棒より大きいそれを。  この少年が自分を欲しがっているのを男は知ってる。  この逃げられない場所で責めるのが男で在る限り、少年を助けてくれるのも男なのを少年は理解しているのだ。     だからあてがわれても、逃げなかった。  「息を吐いて。ゆっくりね」  そう囁いててその穴に沈みこませる。    キツい。  が、素直に呼吸する少年は男を受け入れていく。    だが、半分まで挿れた時、少年は気絶した。  無理もない。  男のモノはかなり大きい。  無理にはうごかさなかった。    そのキツさを楽しみ、動かさないでそこに出した。  ゆっくり引き抜いた。  穴を確かめる。  切れてはいない。  柔軟な、良い穴だ。  少年の穴から精液を掻き出しておく。  この穴は。  挿れられ、出されることを覚えた。  今日はここまででいい。  無理はしないで少年を抱きしめて、慰めてやる。  目を覚まし、すすり泣く少年をキスして慰める。  舌を擦りあわせ、口の中の気持ち良いところを教えてやる。  キスはセックスより簡単に慣れるから、溺れやすい。  少年は慰めてくれるキスにおぼれた。    男はキスをしながら、自分のモノを扱く。  締め付けてくる穴を思いながら。  あれは、良い穴だ。  早くあの中で動かしたかった。  でも、耐える。  もう少し。  もう少しだ。     それを思って射精した。  舌で少年の口の中を犯しながら。  少年はキスで蕩けた。   夢中になってしがみついてきた。  舌を引き抜けば自分から舌を伸ばして求めてくる。  それを受け入れてやる。  まるで少年が男を求めるているように。  穴に指を伸ばせば、気絶するほど貫かれたことを思い出し、一瞬怯えたが、良いところを優しく擦って甘く感じさせたなら、自分から尻をふって、キスの合間に喘いだ。  イカせてから、また風呂に入れて、昨日より大きな棒を入れる。  男のモノよりは小さいので、スムーズに入る。  挿れただけで、少年は達することができた。  出来上がってきている。  抱きしめて、寝かせながら囁く。    「男のモノを咥えこみ、子種を注がれたんだ。もう、お前の穴は女になったんだよ。もう、お前は女なんだよ」  優しく囁き思い出させる。   挿れられた体温。  出された熱。    少年は震えた。  中に挿れられた棒を締め付けてしまったらしく感じてしまい声をあげた。  「女の穴だ。女なんだよ。明日はもっと女になる」  男に囁かれ、少年は泣いた。  女になんかなりたくなかったから。  少女の服を着せられても、少年はずっと少年だったから。  「可哀想に。でも。そうなるんだ」   同情するように囁くと、少年は泣いてすがりつく。  男は少年を抱きしめてやった。     「誰に抱かれても感じて蕩けるいやらしい女になるんだ。もう、男じゃないんだよ。可哀想に。だから・・・どんなに感じて乱れても仕方ないんだよ」  男は囁く。  少年の心を守り破壊するために。  快楽に溺れるのは女になったからだ、少年のせいではないとおしえこみ、実在しない「女」のイメージを叩きこむ。  何も知らない少年だから。  女はそんなものだと教えこみ、お前はそうなるのだと教えこむ。  助けて貰えない少年は、自分に加害する男に同時に慰められ、洗脳されていく。  優しいキスで慰めて、少年は男の胸に顔をうずめて泣きながら眠った。

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