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4日目

 次の日、とうとう少年は男のものを全部受け入れた。  だけど荒い息で、苦痛に耐えているだけだ。  今日はまだ挿れるだけでいい。  全部入ったから誉めた。  少年は挿れることをいやがらなかったのだ。  辛かった記憶があったのに。      これは大事なことだ。    調教するために必要なのは、信頼だ。  きっと気持ち良くなる、もしくは、される相手を信頼している、それがないと仕込みは難しい。  少年は弱々しく身体をひきつらせながら、キスを求めた。    目を細めてキスしてやる。   優しく髪を撫でて。  「良く頑張った」   キスの合間に誉めてやりながら。  「全部だ。全部。オレの全部だよ。ありがとう」  優しく言えば、中が蠢いた。  男はおもわず声を漏らす。    この穴はいい。  無理に動けない分、囁いた。  「お前の中はいい。気持ちいい。うけいれてくれてありがとう。可愛いなぁ、お前」  本気で囁いた。  穴が締め付けて蠢く。   少年は苦しみながら、でも男を欲しがっていた。    ああ、いい。  いい感じだ。    「可愛い。本当に可愛い。こんな気持ちいい穴はない」  優しく囁き、甘く甘くキスをした。  穴が蠢き締め付け、少年はキスをほしがる。  動かさないまま、その締め付けを楽しみ、ゆっくり出した。  少年は快感こそ感じていなかったが、出されることを喜んだ。  男が欲しくて仕方なかったのだ。  だって。    男にそう仕向けられていた。  慰めてくれるのは。  男だけ。  そんな世界に閉じ込められて犯されていたから。     引く抜かれる時、痛みをこらえながら、それでも名残惜しそうなだった。  少年はかわいかった。    後ろは痛みの記憶をなくすために、何度か指でイカせておいた。  そして、新しい場所を仕込み始める。    小さな乳首に触れた。  何度も指でなぞった。   穴の時のように。  薬を使う必要も身体の強張りをとく必要もなかった。  少年は男に完全に身体を任せていた。  穴を弄る指も。  胸を舐める舌も。      乳首を舐める感触と、穴でイく感触は結びつけられていく。  ここは気持ち良い場所だと。  イく少年に何度も何度も可愛いと囁いた。    少年は自分から男にしがみついた。    だから、すすめることにした。  まだ早いかと思っていたが。  乳首を噛んだ。  乳首はもう、尖っていた。  それを吸い噛み、腫れるまで、弄った。  噛まれて痛いと泣く度に穴でイカせた。  痛みとイくことを同調させた。  そして囁く。  可愛い。    可愛い、早くお前の奥に入りたい。  お前の中がいい、と。  少年は痛い痛いと泣いたが、決して嫌だとは言わなかった。  最後まで。  寝る時に一番大きな木の棒を寝る前に挿れる時も、腰を振りながら自分から受け入れた。  挿れられただけで、やはりイった。  男のモノほど大きくなければ、もう大人との性交は十分可能だろう。  優秀だった。  この穴はいい。   今まで仕込んだ中でも指折りだ。   抱いて寝たなら、そっと男の性器に自分から触れてきた。    「出すの?」  聞いてきた。  寝ている少年を抱きながらしているのに気付いていたらしい。  「お前に辛い思いはさせられない。中に挿れて出したいけどね」  本音を言う。  「嫌じゃない。痛いけど」  少年は呟く。  「でも今はしない。また明日挿れるけど。無意味に苦しめたいわけじゃない」  男は優しく言ってキスをした。  少年は男の性器を拙く扱く。  黙って、一生懸命。  男は少年の手を自分の手と重ね、しごいていく。  教えこむように。  「気持ちいい?」  少年が聞く。  「気持ちいいよ」  男は答え、少年の手の中に出した。  「自分のもしてみて、気持ちいいぞ」  教えてやった。    前より後ろでイくことを覚えた少年は男に手を添えられて、自慰をした。  濡れることをこの数日で覚えていたそこは、その日とうとう精通した。  後ろの快感よりは怖くなかったらしく、少年は声を上げて、その気持ち良さを受け入れた。  「どこをさわられたら気持ちいいのか・・・覚えたね」  優しく囁かれ、少年は頷いた。    何より男が気持ち良くなってくれるのが嬉しくて、少年は男のモノと自分のモノを言われるがまま交互に擦った。    「上手だ。上手だ。可愛い・・・ありがとう」  そう言われるたびに、喜んだ。  それは快楽よりも甘かった。  そして眠った。  途中目を覚まして、少年は男の頬や髪にキスした。  少年は。  恋をしていた。  そうなるように導かれていた。

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