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第10話R18

「ヤるんならさ、気持ち良くヤッてよ。ビデオに綺麗に残してよ。それを悠人にしっかり見せて?」 「とんだ変態だね、赤井君」 「一応、男だからね」 ・・・本当は怖い。 悠人以外の人としたことないし。したくもない。悠人がこのことを知ったら・・・もっと怖い。 きっと、この2人を殺しそうな気がする。 「なりふり構わずぶっ飛んで気持ち良くなってもらいたいからね・・・」 ハンドタオルに何かを含ませ、俺の口元に当てた。 これ・・・ヤバイやつじゃ・・・そう思った時にはすでに遅く体内に染み込んで思考がどんどん消えていく。 あ・・・俺・・・悠人・・・ ******* 「おら、起きろよ!」 またパシパシっと頬を叩かれる。目を開けると石井の顔が見える。 デジャブ?ち、違う! 「気がついたみたいだから、入れるけど?」 縛られた膝を持ち上げられて後孔が丸出しになる。 「気持ち良くしてやるよ。赤井楽しもうぜ」 ニヤっと悪態ついた顔。やっぱりこの顔が石井の本性だな・・・ズズっと圧をかけて入ってくる。 「うわぁ・・・・んん・・・あああっ!!!」 気を失ってる間にほぐされていたのか痛みが来ると構えたのに、スムーズに入っていく。 「うわぁ、きつっ!」 悠人以外のものが俺の奥まで入っていく。一気にズンを奥まで突かれて「ウッ」と唸った。 俺、男だし。 こんなことはどうってことないって頭の隅で思ってた。でも、こんなに悠人以外のものを受け入れるのは辛いものなんだ・・・ 胸の奥が絞られるように痛んで、同時にこめかみに涙が流れた。親指で拭いながら、耳元に倒れこんだ石井が消えいりそうな声で囁いた。 「何も考えるな・・・嫌なら目を閉じて渡辺のことでも考えてろ・・・な?」 少し頭を上げて視線を合わせてきた。 あ・・・石井?・・・・ 視線を合わせたまま、ゆるゆると腰を動かし始めた。悠人とは違う腰の動き。肌を這う手のひら。 目をギュウっと閉じたら・・・真っ先に笑う悠人の顔が浮かんだ。 どれくらいこうしてるんだろう・・・ はぁはぁと吐息に似た喘ぎ声だけが部屋に響いてる。笠井が部屋を出てトイレに行った時、さっきの薬の事を聞いた。 「媚薬だよ。笠井の兄さんが作った・・・やつだから・・・俺も吸ってるし、飲んでるから・・」 少し悲しそうに笑った。あ・・・やっぱり・・・ 乳首をペロンと舐められて身体が跳ねる。気持ち良すぎてどうにかなりそうだ。 石井の手のひらには、わからないくらい白濁を吐き出した。 俺の中で萎えない石井のもの。この前悠人とシた時より断然気持ちがいい・・・ 媚薬ってすごいな・・・石井は媚薬のおかげで絶倫だ・・・ 何度か奥で吐き出したのに、抜くことなくゆるゆると動いている。 横を向くと笠井は、ソファに座ってビデオをずっと回して時折、興奮するのか自分のものを取り出しては自慰をする。 ぼんやりその行為を見ていると、石井の指がまた俺のペニスを握った。もう何も出ないんじゃないか?・・・そう思いながらも擦られと反応していく。 「石井!ダメっ!・・はあぁ・・イっちゃうから!」 叫んでもやめてくれない・・・ 「中すごいことになってるよ。絡みついて・・・ヤバイ!・・・ハマりそうっ・・・ん・・」 ハマらなくていい・・・ 目を閉じて悠人を思い出す。 まだかな・・・馬鹿悠人・・・ヒントは置いてきたのに。 石井の手で、また絶頂へと追われていく。 「あんん!イく!はあぁん・・・イキそ!」 「イけよ」 大きく腰をスライドさせて、中のものが質量を増した。石井の動きも大きくなっていく。 もう少し・・駆け上がってくる気持ちいいものに飲まれそうに絶頂を迎えようと腰を浮かした 瞬間。 玄関のドアが蹴たたましい音を立てて開きドシドシと土足のままの足音が近づいてくる。 この部屋に繋がるドアがバン!っと乱暴に開いた。 静まり返る部屋。 石井に覆い被さられたままの格好の俺。そいつは、一瞬の間にソファに座る笠井に目をやりビデオを取り上げ壁に投げつけた。 「笠井・・殺す」 首根っこを片手で持ち上げる。 「ひぃぃぃ!」 尋常じゃない声を上げる笠井。宙に浮いた身体を思いっきり壁に打ち付けた。 振り返り石井を睨む。俺の上から引き剥がし、石井と俺と繋がってる部分を凝視した。 鬼の形相・・・こんな顔初めて見た。 綺麗にストレートパンチが石井の頬に入ってベッドの外へと吹っ飛んだ。 両膝の紐を手こずりながら解いて。 ベッドにくくられてた手首を解いて、きつくきつく抱きしめてきた。 「岳、ごめん」 「遅い・・・馬鹿悠人・・・」 喘ぎ過ぎて枯れた声が漏れた。 その後は、ベッドの周りに落ちた服を素早く拾い集め雑に着せられた後、俺のバックを肩にかけ、笠井が撮ってたビデオを拾った。 俺を横抱きに抱え上げて、笠井を見下ろすと目があった笠井は何か言おうとして口を紡いだ。 俺をチラッと見て・・・悠人は何も言わず部屋を出て行った。

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