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「どうした?今までそんなこと言わなかったのに」
優しく首筋に唇を這わしてくる。
「ずっと思ってた・・・でも悠人にはいつも誰かいただろ?」
「出すだけの相手だけどな」
それでも、悠人が誰かを抱いていることには変わらない。
その相手がなんで俺じゃいけないのか。
誰かと寝たことがわかる度、俺は傷ついた。
俺じゃない誰かが羨ましくて、悔しかった。
「俺はさ、岳が大切なんだ。一生一緒にいたいと思ってる。
でも、岳を俺の女にしたいわけじゃないんだ。そんな位置じゃない。もっと大切な存在なんだ」
でも、そんな位置でもなんでもいいから俺の悠人でいて欲しかった。
「俺は、好きな奴とだけセックスしたい。悠人は違うかもしれないけど、俺は悠人が好きだから悠人としたかった。悠人が誰かを抱いてると思うと我慢出来なかった・・・」
「それ、なんで、過去形?」
あ・・・
「俺から離れる気?そんなこと許さないから」
勝手だな・・・
「じゃ、俺は誰とセックスするんだよ!」
「だから、出してやってるだろ?愛撫もしてる。
ただ、入れてないだけだ。これもセックスだろ?」
そうだけど・・・
「悠人が誰かを抱いてたり、誰かに抱きしめられてると思うと・・・嫌だ」
「毎日、一緒にいてキスして抱きしめてる。岳を。他の奴は2度はない遊びだよ。ずっと居るのは岳だけだ」
「嫌なんだよ!悠人とヤッた奴を見るのは!」
「やっぱり笠井がなんか言ったんだな」
あ!・・・・誘導された・・・?
「昨日は結構酔ってて・・・俺にも有る事無い事言ってきた。そんなことはどうでもいい。俺が話しをするから。岳は気にしなくていい」
「気にしないなんて出来ない!そんなマーキングされてる悠人は俺の悠人じゃない!」
「こんなもの、なんの意味がある?数日経てば消える。気になるなら上書きすればいい」
その言葉と同時に首筋にかぶりついた。
俺は心も体も悠人が欲しんだよ・・・
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