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過去──52.*

「我儘を言うとこのまま拳ごと奥に突っ込んじゃいますよ?」  にこり、と禍々しく笑ったロイズの顔は見えなかったはずなのに、ぶるぶると震えた子どもは彼が本気でそれをする男だということはきちんと理解しているらしく、のろのろと顔を動かした。  現れた顔はもちろん蒼白だったが、泣いてはいない。それには少しだけ感心したが、初めて見た子どもの顔には少しばかりげんなりした。  涙の代わりに鼻水を垂らし、くしゃりと歪んでいる表情はお世辞にも綺麗とは言い難かった。見開かれた瞳はやけに大きくて扱けた頬には不釣り合いにも見える。孤児なのだから栄養が足りていないのだろう。  なぜこれを選んだのかと改めて残りの3人の感性を疑いたくなる。  緊張と怯えのためか、一度男を知り熟れてしまった果実はひくひくと収縮している。まだまだ時間も人数も行為自体もこれからだというのに、こんな華奢なナリでは数日も持たずに壊れてしまうかもしれない。 「いい子ですねえ、トイ。ちょっと確認させてくださいね」  それがこの子どもの名前なのだろうが、そんなのは一瞬で忘れた。ロイズが周りに見せつけるように柔らかな膣口を押し開いた。 「ァ……っ、」  子どもがうねる。褐色の肌と違い、く、と開かれた中は赤く濡れていて、今にも湯気が立ちこめてもおかしくないほどに生温かそうではあった。エミーが吐き出した白濁液が僅かに溢れてきて、褐色の肌によく映えている。  ロイズが愉し気に頬を歪ませた。 「どうだ?」 「ちゃんと膜は破られてるみたいですねえ」 「あったりまえじゃんか! 俺のが小さいみたいに言うのやめてよ、もー」  ぶーたれたエミーに構わずロイズは尚も指を動かして中を確認している。人差し指と中指でさらに大きく開き、血が散った膣の入り口の部分に小さな穴が見えた。  その周りにある淡い朱色のひだがここからも柔らかそうに見えて初めて嗜虐心が刺激されたが、萎えた子どもの男性器も同時に視界に入ってしまい直ぐに削がれる。 「うわっ、やっぱまんこ小せえなあ、普通の女より……エミーお前これに挿れたんか」 「うん、無理矢理挿れた」 「ああ、膣口切れてますねえ、可哀想に」 「だから当たり前じゃん、オレ結構でかいんだよ!?」 「ロイズお前な、どの口が言ってんだか……まあなんとかなるだろ。ちっちゃくともここはしっかり女の子なんだから。男を受け入れるためにできてんだよ、なあトイちゃん」 「トイ君、じゃないですかねえ」 「どっちでもいいだろ」 「ねえってば! みんな聞いてる?」  くっと喉の奥でレオが笑いながら子どもの顔を覗き込んだ。子どもは言葉も出ないのかガタガタと脂汗を垂れ流して震えている。だが休みを与えてやろうなどという優しさを見せる男はここにはいなかった。もしもまともな感性の奴がいれば、そもそも幼い子どもを攫ってなど来ないだろう。  ここにいる男たちは全員イかれていた。もちろんソンリェン自身も。 「さてトイ、次は私を気持ちよくしてくださいね」 「っ……ふ、ぐ」  そっとロイズが自身の昂ぶりに手を添え、子どもの目の前でそれを何度か扱き徐々に固くしていった。  エミーに犯される子どもの姿に興奮していらしい彼のそれは、あっと言う間にそそり勃った。  子どもは、今から自分の胎内を犯すであろう青年の欲をとんでもない物をみるような目で凝視していた。完璧に勃起し、赤黒く血管が波打つグロテスクな男の性は子どもの幼い陰茎とはあまりにも違う。  子どもにとっては化け物のように見えるだろう。何せロイズのはエミーのよりも確実に太く、長い。 「しっかり押さえておいてくださいよ」 「あ? 大丈夫じゃね」 「大丈夫じゃないって、さっき俺が挿れた時めちゃくちゃ暴れたんだよ? びっくりしたもん」 「マジか」 「レオ、トイレに行ってましたもんね。以外に力が強いんですよこの子」 「へいへい、りょーかいしましたよ」 「あ、エミー、口から布取って上げてください」 「はーい」 「ってソンリェン、見てないでお前も手伝えよ」 「なんで俺が。てめえらが動け」 「こーの、傲慢男」  先程よりも大きく震えだした膝裏に手を添え大きく開かせたロイズが、高ぶった切っ先を柔らかな膣口に宛がいゆっくりと圧し掛かり、腰を落としていった。 「ひッ……や、ゃめ、やめッ……」  布を口から取り出された子どもが挿入される苦しみに首を振って悲鳴を上げた。声は女のように高かった。喉仏はあるようだが声変わりはしていないのだろう。  ロイズが入れやすいように腰の位置をずらし、みちみちと唸る肉癖を割り裂き勢いをつけて半分までねじ込んだ。 「ぃ゛、ぁッ……」  ずぶりと亀頭が埋まって、目を剥いて子どもが仰け反った。  ガタガタと痙攣する腕をレオが力を込めて押さえつける。褐色の入り口に赤黒いとは言え白さが際立つ肉の棒が突き刺さる様は、なかなか見応えがあった。 「ぁッ、―――あ゛ッ、」 「っ、狭いですねえ」 「ァ゛ぁ、か、は……」  口をはくはくと震わせている子どもは相当つらそうだ。圧迫感と苦痛に耐えている表情はここにいる者たちの劣情を煽る。ロイズは腰を止めることなくむしろ小刻みに揺らしながら、押し戻そうと懸命に収縮する中に逆らうようにゆっくりと腰を落としていき、踊りかかるように一気に腰を穿った。 「―――――ッぁあ、あ、あ!!」 「あ、でも結構入りますねぇ、これ」  とはいいつつも全ては埋め切れていない。二本目にしてはよく入るほうだとは思うが。 「あ、そうそうこの子、意外と膣内広かったんだよ? ちんちんついてんのにさ」 「そういうことは先に言ってほしいですよ、ねえ」 「お前喘ぐばっかで実況中継もろくにできてなかったもんな」 「いやできるわけないじゃんかあ!」 「あ、あ゛ぃ、た、ア、ア……」  ロイズが軽く腰をゆすり浅く引き抜けば、彼の男根が赤く染まっているのが見えた。鼻を掠める鉄の臭いに顔を顰める。処女膜を破ればもちろん血はでるだろうがまさかこれほどの量とは。  まあこれだけ身体が小さければそうなるな、と溢れる赤をなんとなく見つめる。  それよりも重要なのは自分が挿れる時に血みどろにならないかだ。この分だと難しそうだが。 「じゃあ、動きますからねトイ。あ、悲鳴はいくらでも上げて大丈夫ですよ、邪魔する人は来ないのでねえ」  意味のない前置きをしてから、ロイズが本格的に子どもを揺さぶり始めた。抜くのも一苦労そうな膣内だがロイズは非常に愉しそうだ。  ぐっと力を込めて引き抜けばずずっと腹がへこみ、また突き入れれば膨らむ。何度か繰り返せば血のぬめりを借りてか、ロイズの穿ちがどんどんと早くなる。  本当にこいつは容赦がない。子どもの悲鳴と粘着質に濡れた音が暫く響く。断続的に、子どもは痙攣を繰り返していた。

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