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過去──53.*
「ぃ、ン゛ッ、んんッ、ァ……、ふ」
「どーよロイズ、いい具合?」
ロイズが激しく腰を揺すりながら、ちらりとレオを見た。
「ええ、そうですねぇ。まだ狭いですけど、絡み付きは結構いいですよ」
「俺さっき言ったし」
「嘘つけ! お前は気持ちいい~出ちゃう~しか言ってなかっただろうがよ」
「まだまだ咥え始めたばっかりですしねえ、でも慣れればもっといい締め付けになると思いますよ」
「ひっ、ィっ、ィ゛た、ぁァ……ァあぁッ……」
「はいはい痛いですね、頑張って下さい」
「き、ァ」
ごちゅん、とロイズが捩じるように腰を進めた、少しばかりはみ出ていた肉の杭がずっぽりと埋まり、子どもが目が零れんばかりに見開いて声もなく仰け反る。それだけでどこをどう突かれているのかがわかった。
うお、とレオが慌ててずり上がってきた身体を支えて定位置に戻した。
子どもは背をしならせたままシーツに頭を擦りつけている。赤茶の髪がぐしゃぐしゃになってベッドの端から垂れる。閉じることもできないのか、唇の端から零れた唾液がシーツに零れていた。ロイズは平然とした表情を保ったまま、みちみちと肉棒で入口を広げ続けている。
「丁度いい形してますねえ、うまくハマります」
「え、なに、子宮口いっちゃった? っていうかトイちゃん子宮あんの?」
「まさに今、突いてますよ……あー……」
ロイズが子どもの足を抱え上げ、見せつけるように小刻みに引き抜き、今堪能しているであろう子宮口を抉るようにこちゅこちゅと突き始めた。
ロイズの恍惚とした表情が増し、性に満ちた淫猥な臭いが充満していく。
赤い血にまみれた肉棒に小さな膣内が掻き回される恐ろしい光景を肴に、ソンリェンは冷めた目でふうと紫煙を燻らせた。
「すげえ音、はやく入れてー」
「あ……ぅ……ぁ」
「順番ですからね」
「あ、そういえばトイって何歳なのかな?」
「あ、聞き忘れてました」
「トイちゃん、お前何歳なの? 10歳いってる? ってか聞こえてる?」
「いってなかったら犯罪ここに極まれり、ですねえ」
「バカが。いっててもいってなくとも犯罪だろうが」
ここまで一切会話に交じることはなかったのだが流石にソンリェンも突っ込んでしまった。
子どもは何も考えることができないのか、過呼吸のように浅い呼吸を繰り返しながらガタガタと震え、いたい、ゆるしてと細い声で虚ろに呟いている。こちらの声が聞こえているのかどうかも怪しい。
聞かれた質問に答える余裕もなさそうだ。ロイズが困ったように眉を下げた。
「ねえトイ、あなた今何歳なんですか? 答えてください、よっ」
「あ゛ッ、ぁ、ぁ、やっ……やぁ゛ァあ!」
天井をぼうっと見つめていた子どもは、激しくなったロイズの責め苦にやっとまともな思考が戻ってきたのか泣き叫んだ。未だに涙は零れてはいないのは水分不足だからなのだろうか。
「ほらほら、答えてください、膣破れちゃいますよ」
「じ、じゅっ、じゅ、いちっ……」
「11歳、ですか?」
かくかくと子どもが頷いた。必死の形相に噴出したのはレオだ。
「おっ11歳なんだあ、ギリギリ~」
ふと、ロイズが何か思いついたかのように笑みを深めて動きを止め、子どもの顎を引っ掴み覗き込んだ。
「トイ」
顔を近づけ、そっと何かを耳打ちする。何を吹き込まれているのだろうか、子どもの顔がみるみるうちに歪んでいく。
なんだとレオを伺えば彼も聞こえなかったらしい。さあ、と肩を竦められる。
「さあトイ、言ってみましょうか」
短い命令に、子どもはぎゅっと瞼を閉じた。はくはくと唇を震わせ、弱弱しく首を振った子どもの耳をロイズは強く噛み、ついでとばかりに小刻みに腰を揺すった。
「ぁ゛ッ……、痛い、いっ」
「痛いでしょうねえ、言わないともっと痛くなっちゃいますよ」
ぐしゃりと、今まで以上に醜く顔を歪ませて怯えた子どもが、ぶるぶると唇を震わせながら口を開いた。
「オ、オレの、おまんこ、の中に……ろいず、のおちんちん奥まで、入れて、ちゅ……ちゅぽちゅぽ、擦って……」
レオと顔を見合わせる。
ひゅうとエミーが口笛を吹いた。最高のショーだと思ったのだろう。
「せいえきを、中に……出して、ください……」
あまりのくだらなさに呆れたが、レオはにやにやとしているし、言わせているロイズも同様だ。レオなんかは自分の時は何を言わせようかと妄想しているに違いない。だらしなく伸びた鼻の下に呆れる。
そんなんで興奮できるこいつらの気が知れない。
「ちゃんと最後まで言わなきゃだめじゃん! ほーら頑張って!」
「うっ……し、しきゅーが、破れるくらい、いっぱい、中出し、して……ふ、ぅ、あ、あとは……あ」
「まあ一度じゃ全部覚えきれませんもんねえ。『おれをりっぱな、ご主人様たちの精液便器にして下さい』ですよ。言えますね?」
「オレをりっぱ、な、ご主人様たちの、せーえき、べんきに、してください……」
泡のような涎を口の端に含ませながら、絞り出された声はからからだった。
子どもは、きっと言わされた台詞の全てを理解しているわけではないだろう。しかし屈辱的なことを言わされているというのはわかっているはずだ。
「ええ、いいですよ」
にこりと笑ったロイズに、子どもの赤い瞳が淀んでいく。
「沢山中に出してあげますからね……立派な精液便器になりましょうねえ」
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