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2日目
皇子はあれだけ犯されたのに元気いっぱいだった。
昨日の奴隷に鎖で壁に繋いでもらっていたのに、鎖を引きちぎる勢いで暴れて、怒鳴りつけてくる。
「ころしてやる!!お前の性器を引きちぎり、穴に刀を突き立ててやる!!!」
皇子は男を見るなり、怒りで暴れ廻る。
「オレのチンポは気に入らなかったか。みんな欲しがるんだぞ」
男は鎖につながれているから皇子に安心して近付いたが、困った顔をした。
犯される存在だと教え込んだはずだが、全然ダメだったらしい。
奥の奥まで犯されて、ここまで威勢良くいられるヤツも珍しい。
また薬や針を使うのもな。
それは流儀じゃない。
なので、男は話し合うことにした。
仕事の達成が一番だ。
後のことは知ったことじゃない。
淫らな誰もが溺れる身体にすることだけが仕事だ。
皇子の前に座った。
皇子は凄まじい形相で睨み付けた。
暴れる。
手の枷が皮膚に食い込み血を流す。
「落ち着け!!話をしよう。あんたのこれからの話だ」
男は静かに言ったが、皇子は暴れるのを止めない。
困ったものだ。
さすがに男は困った。
「皇子。どうか落ち着いて下さい・・・話を」
奴隷が静かな声で言った。
皇子は途端に落ち着いた。
いや、暴れるのはやめた。
憎しみに満ち溢れてはいたが。
やはり、な。
男は思う。
奴隷の肩に刻まれた所有の紋章が、皇子の背中にあるものと同じだったから。
皇子の奴隷だったのだ。
奴隷はずっと奴隷だ。
皇子が捕まったなら、この国の奴隷として皇子に仕えているのだ。
奴隷に敵国もなにもない。
主人が代わるだけだ
奴隷はそういうものだが、それでも、長く仕えたなら何かしらの関係が生まれる。
男は奴隷も人間だと思っているので、この皇子と奴隷には何かがあると思っていた。
それに、
昨日この奴隷は、皇子の身体を拭き清め、中を清めた。
それを男はこっそりみていた。
この奴隷は皇子の褐色の尻を抱えて、指で精液を掻きだしながら、その穴を舐めていたのだ。
泣きながら。
皇子はそれを許していた。
皇子も泣いていた。
つまり。
そういうことだ。
神に仕えていたから、身体の関係はなかっただろうが、この奴隷と皇子は。
奴隷と皇子ではなかったのだ。
「オレのおかげで皇子の中を舐めれたし、皇子もソイツの指や舌を楽しめたんだ、協力しろ。上手く行けばあんたらに良いことはある」
男は平然と云ってのけ、皇子も奴隷も呆れた顔をした。
「お前なんぞに・・・誰が・・・」
皇子は牙を剥く。
「オレが手を引いたらあんたはみんなの前で、ただ犯され殺されるだけだ。笑われながら。協力しろ。殺される運命からたすけてやる」
男は言った。
「お前に協力したところで犯されるだけだろ!!」
皇子は怒鳴る。
その通り。
たくさんに犯され、汚されるだろう。
「でも、結末は変えられる。オレがあんたを仕込めば、あんたは生きてこの城を出ていける。出ていけさえすれば、復讐だろうが、そこの奴隷と身分をかくして生きていこうが好きにできるぞ」
男の言葉に、皇子と奴隷は関心をしめした。
皇子は復讐に。
奴隷はふたりで生きることに。
まあ、どちらを選ぼうといい。
ふたりともこのままでは、皇子にはやりころされる道しかないことをわかっていた。
そこで男は説明した。
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