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2日目
「奴らを楽しませるんだ。あんたが犯されるのを観てるだけでは足りなくなるくらい。そして、あんたに溺れさせろ。そうなりゃ、逃げるチャンスも、殺す機会も生まれてくるさ」
男は皇子に言った。
「オレが仕込んだ連中は、抱いた男達を破滅させるのなんて朝飯前だぞ」
それには自信がある。
男が仕込んだ淫らな肉体の少年達は、抱いた男達を食い潰し、成り上がり、財を成し、今では支配する方に回るものが多い。
無力な哀れな少年から、淫らな支配者になっている。
傾城。
国を潰すとまで言われる魅力を持つのだ。
「仕込まれてみろよ。ただ、泣きながら犯されて殺されるよりは、面白くなる」
男は皇子を誘った。
男には政治などどうでもいい。
自分が作り出した肉体が、人を破滅させていくほど淫らになるのを見たいだけだ。
「・・・・・・お前ごときに」
皇子は悔しげに言った。
「奴隷が恋人のくせに」
男は鼻で笑った。
「私とコイツとはそんな汚れたモノでは・・・」
怒り狂った皇子は鎖を引きちぎろうとしたし、鎖がきしみさえしたので、男は多少慌てたが、やはり、無理で。
だが、皇子は受け入れた。
受け入れるしかなかった。
帝が許せなかったのだ。
自分をこんな身に落とした。
高貴なこの身を。
帝に復讐するためには。
なんだってすると思わずにはいられなかったのだ。
もう犯されたのだし。
庶民に犯され、奴隷にその穴を舐められたのだ。
その身はもう、十分、けがされていた。
「デタラメなら殺す」
皇子は唸った。
「オレを殺しても何にもならない」
男は言った。
その通りだとこの部屋の三人とも思っていた。
皇子は誓った。
その高貴な名と血にかけて。
男の仕込みを受けると。
だから男は皇子の鎖を外した。
そして、仕込みを始めたのだった。
今度は昨日と違う。
快楽を教えこむために。
仕込み用のベッドに皇子をうつぶせに寝かせた。
皇子を慕う奴隷は皇子の手を握る。
決して小さくはない皇子より、はるかに大きな戦闘奴隷。
二人は戦の中で絆を見つけ出したのだろう。
戦う二人が見えるようだ。
もう開通は済んでいる穴に香油を注ぎこむ。
「昨日、その奴隷に舐められて、掻きだされて気持ち良かっただろ?」
男は囁きながら、指を沈めていく。
「うるさい・・・」
皇子が睨む。
だからそうなのだと、男は笑う。
「好きな男にされるのが一番感じるんだよ・・・でも、好きな男じゃないとダメなら仕込みにならない。あんたの場合は・・・誰にされても好きな男にされてるって思うことだな」
指を突き立てた。
皇子は喘いだ。
奴隷は皇子の手を握りしめてる。
皇子は奴隷に縋るような目をして、奴隷もその目を見つめる。
「好きな男が見ててくれるんだ。だから、この指は、その男の指みたいなもんだろ」
男は囁き、指を動かした。
熱い、熱い穴の中で。
男の言葉に指が締まった。
皇子は奴隷の男を思っている。
欲しがっている。
「あんたが、その奴隷とすんのはあんたが自由を取り戻してからな。じゃなかゃ、あんたみたいな跳ねっ返り、仕込めない」
男は制限を設けた。
好きな男が手に入らない。
この制限こそが、この身体を仕込むためのポイントになるともうわかってきた。
熱い穴だ。
激しい皇子にふさわしい、熱い穴。
鍛えられた硬い尻に歯を立てながら、昨日少し教えた胡桃大の良いところを指でこすってやった。
ああっ
何だ
ああっ
予想外に可愛い声が出た。
誇り高い皇子の尻が揺れた。
皇子の顔がクシャリと歪んだ。
子供みたいに歪んで、奴隷を見つめる。
「ここでなら、言っていいんだぜ、皇子さん。いくらでも好きだって」
男は優しく囁いて、ゆっくりそこを擦ってやった。
「 」!!
「 」!!
皇子は異国の名前を叫んだ。
奴隷の名前なのだとわかる。
ずっと呼びたかった名前なのだと。
「好きって言ってみろよ。一気に気持ち良くなるぞ」
男はそう耳を噛みながら言って、指で強くそこを押した。
好きぃ
好きだぁ
ずっと・・・ずっと
恥ずかしくなるような告白をこんな場面でされて、何故か男の方が赤面した。
淫らな場面には慣れてるが、ここまで純愛臭いのは専門外なのだ。
だが、皇子の身体は言葉にしただけで変わった。
穴が蠢いた。
指を締め付けた。
ああっ
何ぃ・・・
何なんだぁっ・・
尻を振って皇子が喚いた。
ガチガチにそれなりに立派な、性器をたてて。、
「好きな男を見てるんだな、いくらでも今日は名前を呼べ。気持ち良くなれるぞ」
男は教えた。
そして、尻を自分から上げさせ、背後から皇子の穴を貫いた。
皇子は少年達と違って丈夫な軍人だ。
最初から酷くしてもいい。
深く激しく突いた。
ひいっ
皇子は背中をそらして、涎を垂らして叫ぶ
皇子は奴隷の名前を叫んだ。
手を握る奴隷も皇子の名を呼んだ。
許されることのなかった呼び捨てで。
それで、皇子は狂った。
挿れられただけでイった。
性器から勢いよく吹き出させた。
ああっ
ああっ
ああっ・・・
皇子の悲鳴が部屋に満ちる。
男は締め付ける穴に耐え、激しく突きおろしていく。
好き
好きぃ
好き!!!
皇子は泣く。
言えなかった言葉、命令する時以外では呼べなかった名前を叫ぶ。
高貴な皇子が愛していたのは、奴隷だった。
同性愛は死罪な国で。
高貴な皇子が愛したのはよりにもよって。
男は仕事抜きで楽しんだ。
皇子の中は良かった。
やはり、好きな男を思って乱れる時、皇子の中はたまらなく蠢く。
この皇子はいい。
戦士の穴はいい。
これは確かに。
使うものを破滅させられるだけのものはある。
好きだ好きだと、穴が求めてくる。
男娼に仕込んだ少年達とは違う良さがあった。
突いたら突くだけ、愛した男をほしがり、イクのだ。
何度も吹き出させる、立派なデカさの皇子の性器もこれはこれでいやらしい。
観ているやつらも、そう思うようになるはずだ。
「出すぜ」
穴の具合を散々確かめ、楽しんでから男は言った。
皇子は金の瞳を涙でにじませ、奴隷をみつめた。
二人は見つめ合う。
奴隷の巨大なモノもすっかり勃起し、取り出されていた。
触ってないのにヌラヌラに濡れて、それを皇子はもの欲しげにみていた。
「オレのが入ってんのにな」
男は笑った。
でも、いい。
今日はこれでいい。
奥深く出した。
皇子は背をそらしまたイった。
奴隷も触れないままイった。
皇子を見て思うだけで。
たまらない締め付けと蠢き。
皇子の恋。
皇子の愛。
男は思った。
これは十分仕込める、と。
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