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5日目
奴隷の胸で眠る代わりに、男の胸で眠り、皇子は目覚めた。
奴隷に代わって、食事から排泄、すべて面倒をみてやる。
指で食事を与えた。
皇子は嫌がらない。
慣れているのだとわかる。
奴隷は当たり前のようにこっそり主人を仕込んでいたのだ
男は思わず笑った。
おそらく、まだ幼い少年とまだ青年になったばかりの奴隷。
密かに皇子を奴隷が仕込んでいたとは。
食べ物を欲しがり指を舐める皇子の舌。
皇子はこれが当たり前だと思っている。
二人きりで食事をするときにはこうするものだと。
おかしくて男はわらった。
皇子に指を舐めてしゃぶらせてやる。
それを戻ってきた奴隷が見て、顔色を変える。
怒りに震えている。
これは、奴隷の密かなお楽しみだったのだな。
男はまた笑った。
「顔に出すな。昨日皇子にも仕込んだが、少なくとも皇子が性奴隷である間は、お前は皇子にもうそういう風に触れてはいけない。抱いて寝てもいけない。孔を舐めてやってもいけない」
言い聞かせる。
奴隷は唇を噛む。
意味はわかる。
皇子よりも解ってる。
皇子があいしてると知ったなら、皇子の前で奴隷を殺すこと位は帝達はする。
帝は皇子を苦しめたいだけなのだ。
すべては皇子への憎しみなのだ。
皇子の口の中を指でかきまぜる。
皇子は受け入れて喘ぐ。
そして指に舌をからませてくる。
奴隷の前で皇子の口の中を指で犯して、その尖った乳首を噛んだ。
「そんな目で見るな。バレる」
奴隷に言う。
今日は奴隷へのレッスンだった。
ずっと二人でいたいなら、いつか二人で自由になりたいのなら。
その気持ちは隠しておかなければ。
おそらく誰よりも強い独占欲も。
奴隷は唸った。
皇子は感じて喘ぐ。
もう胸が大好きになっている。
鍛えられた軍人が、女のように喘ぐのは、たまらなくいやらしかった。
予定通りだ。
奴隷は目をそらそうとした。
男は怒鳴る。
「見ろ!!欲情してもいい、なんなら見ながら自慰してもいい。でも、絶対に。思っていることだけは見せるな!!」
男は皇子の脚を広げ、つきたて犯していく。
皇子が鳴く。
今までとは違う声で。
奴隷を思ってしていたセックスとは違う、奴隷の手を握りながらしていたセックスとは違う声で。
いま、皇子は。
男に抱かれていた。
好きな男の代わりではなく。
皇子は。
覚悟を決めたのだ。
結末を変えるためになんでもする覚悟を。
いいっ
いいっ
そこ好きっ
皇子は教えられたように叫び、自分から男の首に腕を回す。
尻をいやらしくくねらせる。
チンポ好きっ
チンポ好きっ
教えた淫語を涎をたらしながら口にする。
何度も何度も、白濁を吹き出し、イキながら、中だけでもイく。
気持ちいい
気持ちいい
皇子が泣く。
奴隷はがっくりと膝を着く。
「皇子は覚悟を決めた。お前もきめろ!!」
男に怒鳴られ、奴隷は吠えた。
獣のように。
そして自分のモノを扱いていく。
「誰に抱かれても、何をされても、あなたはオレのモノだ。だから、だから構わない!!」
泣きながら叫び、射精する。
奴隷も覚悟を決めたのだ。
「お前はもし、命じられたのなら、皇子の目の前で女や男でも犯し、皇子を犯している男の尻の穴でも舐めるんだぞ」
男は奴隷に言った。
皇子は男の背中に爪をたててイッている。
さらに深く突き立ててやる。
「なんでもしてやる。それでこの人が手に入るなら!!」
奴隷は怒鳴った。
男はにっこり笑って、さらに皇子の奥を犯す。
皇子が呼気だけになり、痙攣し続ける。
「やり遂げろ。お前たち二人でな」
皇子の身体はあまかった。
完璧だった。
でも、まだ完璧じゃない
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