9 / 25

第9話(R18)

「あン、アん、アんっ」 「この声はライル?」  スグルは次の瞬間、壁の一部が透けていくのを見て、驚いた。 「ライル、ライル!!」  スグルの視線の先には先程、ライルを連れ去れてしまったものが無数にライルに絡みついた姿だった。  ライルは今朝のように一糸纏わない姿をしていて、今朝、スグルが施した魔力耐性の呪いは無惨にも汗やライルに絡みつくものが出す粘液で汚され、効力が切れている。  そして、ライルに絡みつくものはまるで、粘り気を帯びた液体をヘビのように形作っていた。 「うゥ、ン……」  ライルは左右に開かれそうになる下肢を必死に閉じようと、くねる身体を制して、股に力をギュウギュウと入れる。だが、そんな抵抗が長く続く筈もなく、足はガバリと開かれて、器具が埋め込まれた陰茎から会陰部、肛門の閉じられた入口が大写しになる。 「あァんっ、ダメっ! 広げ、ないで!」  ライルは訴えるが、粘り気を帯びた液体でできたヘビは言葉を解さない。そればかりか、今度はライルの陰茎や陰嚢を刺激して、肛門の閉じられた入口をみりみりと広げる。  色がついていない、透明のヘビはライルの直腸をこじ開けて、普段は人目には晒されないやや暗めの赤い粘膜が丸見えになっている。 「いや、ダメっ。ダメっ! 擦ちゃあ……おし、りにも、入らない、で!」  ライルは首を振り、亀頭に埋め込まれた器具をカタカタと振るわせている。どうやら、ライルの腸の形に合うようにピッタリと入ったヘビによって、前立腺を押され続けられているようだ。  当然、そんな責めをされれば、ライルの亀頭から淫らな液体が出てくるのだろうが、埋め込まれた器具は無情にもそれを許さない。 「苦し……い。だ、ダメ……。出した、い。出しら……いけな、い……の、に……」  既に、スグルによる魔力耐性を補う呪いなど噴き出すように流れた己の汗や無色透明のヘビによる粘液で意味をなさないのだが、ライルは力の入らない足で器具を埋め込んだまま耐える。  ただ、その間にも、行き場のなくなった体液はライルの陰茎に競り上がっては下り、許容範囲を超え出した精巣に逆戻りする。  しかも、いくら昨晩、処理をしたとは言え、早くスグルやフィリップ達の元へ戻らないといけなくて、満足できるものではなかった。今朝も寸でのところで、スグルに我慢させられている。 「いアアぁんっ!」  ついに、ライルは限界に達し、気を失った。

ともだちにシェアしよう!