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第14話(R18)

「ふぅ。やっと、1階部分まで登ってきた」  縄梯子を登り、ライルは最後の一段を登ろうと足をかける。あとは、注意の上、1階部分に足を載せるだけだ。 「アっ……」  だが、あと数センチのところで、ライルの足は止まる。  止まるというよりは動かない。動かないというよりは動かせない。 「これって……」  先程、スグルと別れた時に絡みつかれた時と同じ感触がする。しかも、あの時だってスグルが手を引いてくれたにも関わらず、地下へ引き込まれてしまった。 「すまん……スグル……」  ライルは片割れとも言える出来の良い弟であり、パートナーであるスグルに詫びると、縄梯子にかけてあった足の力を抜く。  抵抗はしたものの、ライルの身体は既に力を入れられるような状態ではない。昨晩、アーサラに挑発されたのより何千倍、何万倍とも感じる快楽。  しかも、先程とは違い、ライルの口内をも犯そうと唇をこじ開け、歯茎を弛緩させる。食いしばった歯はあっと言う間に通過され、ライルの食道を犯し始めている。  ライルが全てを諦めかけた時、ライルは自分を犯す無色透明の物体が蠢く音の中に聞き覚えのある声を聞いた。 「エスカペ!」

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