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第17話(R18)

 ファウィの国の東部に位置する港町・ディシー。  ファウィ国民の高級保養地のような場所で、洗練された水上コテージが数軒ある。その中でも、一際立派なコテージにフィリップはテレポルトという瞬時に町から町へ移動できる呪文でもってライルを連れて入る。  本来ならリゾート感あふれる外観からラグジュアリーな内観まで堪能しつつ、甘いムードに浸り、体を重ねることもできなくもないが、ライルは既に粘液に冒され、淫毒に冒された身体だった。  フィリップはライルを真っ白なシーツの敷かれた大人5人は眠れる程のベッドに寝かせると、粘液で汚れた布を剥ぎ取った。 「ああっ!」  ディシーはブマやファウィよりも南東に位置していて、気候も温暖とは言え、外気に肌が晒される。おまけに、フィリップにも粘液と呪いの後でドロドロと汚れ、陰茎や乳首の立ち上がった浅ましい姿を見られる。 「恥ずかしいだろうけど、薬とかはなくて、全て出し切って、スリメの毒を取り除く他ないから」 「は、はい……」  あの変異ダンジョンでライル達を襲ってきたのはどうやらスリメという西域系に多い姿形を変えるバケモノらしい。  中には擬態のできるものや触れただけで神経を冒すもの、人間の分泌物や臓器を食うものもいるとのことだった。また他の生物の子宮を始め、卵巣、精巣、直腸、膀胱などに留まり、寄生や繁殖していくこともあると言う。 「クィルの研究によると、食道や胃袋とか上半身の方へは留まれないらしいからクチで吸い出すのもありだけどね。ある程度は君自身の力で出さないとキリがないから。あと、これは抜くよ」 「クチ、って……アああああ!!」  ライルの言葉を途中に、フィリップはスグルによって亀頭から尿道の奥へと貫かれた器具をスッと引き抜いた。  ライルはその反動で、堪らずに器具によって、躰の中でぐずぐずと溜められていた精液を出した。  出した……というよりはもはや、噴射とも言え、まだ出したいとライルの亀頭が震える。 「良いよ、そのまま出すことだけに集中して」

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