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第23話(R18)
「うっ、あッ」
麻酔をしないで、クィルの治療を受けることになったスグルはこれ以上、無様に嬌声を上げないように歯を食い縛る。
だが、元々、体液を出し、スリメの毒を体外に排出する為に身体の、特に、男体の泣きどころである亀頭や陰茎、前立腺を指やそれぞれの穴の大きさに合った器具で責め立てる。
しかも、クィルは魔術だけでなく、医術にも幾分か、知識や技能があるようで、その責め方は無駄がなく、実に的確だ。
「アああああーーーーー!!」
特にEDや不感症ではなく、健康な青年であるスグルがとても耐え続けられるものではない。
「あぁ、あアぁっ」
スグルのブラウンの目にも、グリーンの目にも涙が浮かぶ。天井からぶら下がるランプが薄っすらと霞んだように見え、永遠にも近い時間が流れる。
ただ、永遠にも近い時間は永遠ではない。
「スグル君。よく頑張りましたね」
クィルの話によると、既に体内にはスリメの毒は残っておらず、念の為、あと数回、体液を採取したいと言う。
「でも、もぅ、でそう、にない……で、ない……」
珍しくスグルは弱々しく口にする。
蛇状のスリメに絡みつかれたライルとは違い、スグルは全身をスリメにずぶずぶと埋められるように犯された。
フィリップはライルに水を口から飲ませて、排尿を促したというが、それでは到底間に合わない。
クィルは直接、スグルの膀胱に貯められた尿をカテーテルで出すと、別のカテーテルで水を入れる。
『ううっ』
『苦しいだろうけど、スグル君の尿と精液には毒性が極めて高いスリメ毒の反応がありました。毒が広がって、寄生されたり、繁殖されると手遅れになります。直接、水を入れて水と毒を混ぜながら出していきます』
人肌に温められた水をスグルの膀胱のギリギリ許容される量を入れると、クィルはカテーテルを素早く引き抜く。そこからガラス製の棒を差し込み、ゆっくりと水と毒をかき混ぜる。
『ハァ、ん……!! ンんんっ!!』
気を抜くと、毒が混ざり切る前に水のみを出す為、スグルはひたすら腹部に力を込める。毒が混ざりきる前に水を出せば、その度、何度だってやり直しになる。
『いぁあっ、で、でる。でるでるでる!!』
そんな調子で、尿のみではなく、精液も出す時はまず、前立腺を刺激して、カライキし出すようになれば、精巣に水を入れ、トントンとリズムを刻むようにガラス製の棒を抜き差し、水と毒を混ぜ合わせる。
時には我慢できずに天井に向かって、殆ど水の状態のまま噴射して、
『仕方ない、紐で陰嚢の手前を縛りますね』
と言われ、同じようなことを膀胱と精巣とで10数回も繰り返したのだ。
「大丈夫。少しキツいですが、依存性のない利尿剤も、催淫剤もありますので」
さぁ、口を開けてくださいと、クィルが言うと、スグルは既に身体には過ぎた快楽で淫らなに震える口をおそるおそる開く。
クィルの表情はいつもながら笑っていたが、いつもとは違い、ただ穏やかな感じではなく、様々な思いに満ちているようだった。
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