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第2話 9/12 (2) ※R18
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「あっ!
ゃ…ッ! ん…
…っ! 凪くん…っ!」
「…呼び方…!」
「あ、だって…っ!
ァ…! ンッ、ぁ…、あっ!
…い、く…っ!」
「ダメ。」
「やっ!
んんっ! …なんでっ?!」
「ちゃんと呼べたらね。」
「あ…ーっ!!
あ、む、り…っ!」
いつまでも"くん"付けで自分を呼ぶ紅葉に、凪はベッドの上で苦言した。
紅葉は突如塞き止められた熱に、悶えながらも凪と視線を合わせる…。
「ほら…
ちゃんと言えたらイカせてやる。」
「ん…っ!
イジワル…っ!」
「へぇー…?
そっか。
イジワルされたいんだ?」
なかなか出ない呼び名と、紅葉の一言に凪のスイッチが入ってしまったようだ。
先程のキックボクシングの時より鋭い眼をしている。
紅葉はビクッと身体を震わせると、凪の左腕を掴んで彼を引き寄せた。
「ャ…っ!
…優しくして…っ?凪…っ!」
「……。」
…あと一歩らしい。
キスをする寸前まで顔を近付けられて、中に挿った凪の角度が若干変化した。
その僅かな刺激に限界を迎える紅葉…。
「あっ、凪っ! …ん、好き…っ!
イかせて…っ!!」
「…合格…。
俺も紅葉が好きだよ。」
「あ…ぁーーっ!!」
凪は達した紅葉を抱き止めながら、律動を、速く深くしていく。
「あ、んっ…!
んー…っ、は、ぁアっ!」
「かわい…。」
「や、それ…っ、あ、
凪く…っ」
「えっ?何て?」
「っ!
な、凪…っ!…っ!
んん…っ!」
慌てて言い直した紅葉は彼の背中に腕を回して、キスをねだった。
そんな紅葉を前に凪はふっと笑うと、甘く、深く口付けた。
噛み付くように唇を合わせると、器用に歯列をなぞって舌を絡めて、リップ音を立て、何度も角度を変えて紅葉を溶かしていく…。
「ん、ん…っ!
すごい、好き…っ!
もっと…」
「何?
キス?」
「うん。
ずっとキスがいい…っ
気持ちいい…!」
「えー…?!
それはちょっと…(苦笑)
…OK、あと少しね。」
リクエストに応えて本気のキスを続け、紅葉が完全に蕩けた表情になったところで腰を進めた。
「はっ、…アァ…っ!」
「ちょっと…いい?
あー、頑張って?」
「っ!!
あっ! や、ぁぁあーっ!!」
横臥位でガンガン攻められて声にならない声をあげ、ドライで絶頂を迎えた紅葉…
止まらない快感に震えながら、そのまま前に伸びてきた凪の手にまたイかされたと思ったら潮を吹いていて、さすがに驚いた。
「恥ずかしいからやだって言ってるのに…っ!」
「いいじゃん、気持ちいいんでしょ?」
これだけ悦くなってもらえたら男冥利に尽きると凪は言うが、紅葉は複雑な気持ちだった。
ちょっとご機嫌ナナメな彼に凪は甘い声で囁く。
「紅葉…めちゃくちゃ可愛かった。
誰にでも出来ることじゃないらしいよ?
それだけ俺たちの相性がいいってことじゃね?
…俺としててあんな風になってくれる紅葉のことスゲー好き。」
「…ほんとっ?」
「あぁ。
俺レスだけはイヤだからな。
…またしような?」
「…う、うん…っ!」
やっぱり凪の方が上手で、2人は約束のキスを交わした。
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