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第14話 (8月) (2) ※R18

気を取り直して夕食… 2人で分担して作った食事は決して贅沢ではないが、今日の出来事を話しながら食べるととても美味しく感じる。 食事中、座っているとニーハイは見えないので気にならないが、食べ終えて後片付けをする紅葉の後ろ姿を眺めたら凪のスイッチが入ってしまったようだ。 ビールを取りに冷蔵庫へ向かい、その流れで紅葉の背後にびたりとくっつき、その細い腰を抱いた。 缶ビールは適当に置き、凪の悪戯な右手はニーハイとショーパンの境目へ向かう。 「っ!! ぁ…っ! ん、何…?」 「ココの部分…何て言うか知ってる?」 「えっ? 足…?」 当たり前な回答に笑いながら、凪は素肌に指を滑らせた。 「はは…っ。 "絶対領域"って言うらしいよ? なんか…やらしいよね?」 「ん…っ! ぁ、えっと…!そうなの? たまにあるよく意味が分からない日本語だね? ア…っ!」 「もしかしてだけど…こんなの履いて誘惑してる?」 「えっ…?! そういうつもりじゃなかったんだけど… でも…そういうことでもいーよ?」 振り向きながら悪戯に返す紅葉に凪はクスっと笑った。 「かわい…。 じゃあ…」 「あっ! ん、は…ぁ! えっ?! 待って! ここ…っ?! あ、だって…!2人(2匹)がいるよっ?」 「ゲートがあるし、腹いっぱいで今寝てるから大丈夫だって。」 「ん…っ、や…っ ダメって…!! あ、梅ちゃん起きた…っ!」 「気にすんな。」 「やだ…って…! ね、お願い…! 集中出来ないよ…っ。 …上に行こ……?」 「しょうがねぇなぁ……。 じゃあ後で俺のお願いも1つ聞いて?」 「えっ? …うん。 いいよ、分かった…。」 凪の口車にのせられて、寝室で要求されたのは…騎乗位で…紅葉は固まった。 「無理…っ!」 「お願い。」 「だって…! …下手だもん…っ。 自信ない…。」 「下手でもいーって…。 求めてんのは技術より視覚だからさ。 ほら…っ!」 「わっ…! 凪くん、今日なんか日本語が難しいよ?」 ベッドに仰向けになった凪は自身の腰を跨ぐように紅葉を引き寄せた。 演奏中は別として、普段は凪を見下ろすことがほとんどないので、ドキドキしながら彼の逞しい腕の横に手をつく紅葉。 「なんか…新鮮な眺め…っ! そして素敵な腕だね…っ!」 うっとりと囁く紅葉に笑う凪。 実は紅葉はタンクトップから覗く凪の上腕二頭筋が大好きなのだ。 「どーも(笑) 意外と余裕? さて、紅葉くんはこっからどーするつもり?」 「どーするって? …あ、えっと…。 えっ?! どーしよ?! ……んと、とりあえず…ちゅうでいいのかな?」 「もちろんいいですよ(笑)」 テンパってる恋人に和みつつ、唇を合わせ、ゆっくりと舌を絡ませていく2人… ほんの1、2分で紅葉の腕がぷるぷると震え出し、気が付けば凪の上に上半身を被せるように倒れ混みながらキスを続けていた。 「紅葉も腕立てしないとだなー。 あ、もうちょい上行って?」 「ん…? こう…?」 凪の指示に従って移動した紅葉は、彼の顔を押し潰さないように肘を凪の顔の横に立ててなんとか姿勢を保つことを集中する。 「OK ベスポジ」 "えっ?これが?"という紅葉の疑問はすぐに解消された。 凪は器用に紅葉のTシャツを捲り上げると左側の胸の飾りを舌で舐めながら、右側は指先で捏ね始めた。 同時に紅葉のショーパンにも右手を伸ばして、恋人の柔らかな内腿の感触を楽しんだり、ニーハイと素肌の境目を何度も往復させて、既に反応している前にも手を這わせた…。 「やぁっアっ!」 同時に繰り広げられる強い快感に、逃げ出したくもどう逃げたらいいのか分からない紅葉は甘い声を上げながら身体を熱くさせていった。 「あ…っ!無理…っ! そんな、したら…もう! …ぁあっ! イっちゃうからっ! 凪く…っん!」 まだ脱いでもいないし、直接触ってもいないというのに限界を訴える紅葉。 凪は一度手を止めて紅葉の身体を起こしてやると、自身の腹筋の上に座らせた。 「今更だけど…僕…重いよね…っ?!」 「全然? 自分で脱げる?」 「うん…。」 「脱げたら、俺のも脱がせてくれる?」 膝立ちになった紅葉はゆっくりとショーパンと下着を引き下げた。 紅葉は上を向く自身を凪の目の前に晒すことに赤面しながらも、なんとか…多少もたついたが服を脱ぎホッと息を吐いた。 中途半端に首もとにひっかかっていたTシャツはいつの間にか凪に抜き取られていた。 「出来たっ! 脱がせていい?」 「どーぞ?」 やっぱりなんか和むなぁと凪が思っていると、 紅葉は生き生きとした表情で凪のタンクトップを捲った。 「バンザイしてー!」 「…いや、チビッ子たちじゃないんだから(笑)」 「あ、ごめんね。つい…(笑)」 お互いくすりと笑って軽いキスを交わした。 「ズボンも?」 少し躊躇する紅葉に凪は頷いて先を促した。 足元まで下がった紅葉は、そっと凪の部屋着のウエストを下げていく。 黒の下着をゆっくり下ろし、凪に腰を上げてもらって抜き取った。 「食べていい…?」 先ほどの行為で凪も少し反応してくれていて、それが嬉しかった紅葉は素早く彼の足の間に入ると凪のモノを手で愛撫しながら丁寧に舐め始めた。 積極的で熱心な愛撫にご機嫌な凪は腹筋を使って上半身を起こすと、紅葉のふわりとした髪に大きな手を差し込んだ。 「きもち、い…?」 「いいね…。無理しなくていいから…咥えて?」 「ん…っ、おっき…!」 ここでも素直な紅葉に苦笑しつつ、凪は身を任せた。

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