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第18話 (9月) (3) ※R18

「ん…っ。 っ…! んん…っ!」 宣言通り、家に入ったらすぐにキスを仕掛けられて驚く紅葉。 荷物を手に先に入った凪と、後ろには玄関の扉。 挟まれる形で降ってくる甘いキスにゆっくりと酔いしれていく。 「…まだ眠くないよね?」 凪の問いに紅葉はコクンと頷くしかなかった。 「んーっ! ゃ、ぁっ! ん…だめ…っ! お湯…っ、入ってくるから…っ! やだぁ…!」 「分かってる…っ ってか、暑い…。 立てる?」 湯船から上がって紅葉の手を引く凪…。 「う、ん…。 あっ! やぁっ! ぁ、待って…!」 「かわい。 痛くしないから…、後ろ向いて。 手、ここね。 あ、キスマ着けていーい?」 「え? うん。見えないとこなら…。 んっ!」 「紅葉の背中好き。 腰も…エロかわいくて好き。」 長身を屈ませて紅葉の身体に痕を残していく凪… 「あっ! やっ! ふふ、くすぐったいよ…!(苦笑)」 「そう? じゃあ気持ち良くするから…。」 身を捩る恋人の腰を捕まえて、ローションを手に取った。 時間をかけて丁寧に紅葉の中を解していく。 「う、は…ッァ…っ! んん…っ! あ…っ、や、ぁ…っ! あ、凪くん…っ! も、いーから…っ! ぁ…っ。も、欲し…っ!」 「ん。 いいよ? ちょい待ってね?」 買ってきたばかりのゴムを1つ持ってきていたので手早く付けて、紅葉の背後に回ると、キスをしてからゆっくりと挿入していく凪…。 「っ!!あー…っ!」 「くっ!…危な…っ!(苦笑)」 挿入しただけで達してしまった紅葉の締め付けにもっていかれそうになり苦笑する凪。 紅葉の白濁を指に絡めながら、落ち着くのを待つ凪…。 「中、キツいけど、大丈夫? 気持ちいい?」 「ん。…好きぃ。」 「…ふっ。…かわいーね…。 俺も好き…。 …もう動いていい?」 「チューしたら…いーよ?」 そう言って後ろを振り返る紅葉に口付けて、しっかりと手を重ねると、凪は動き出した。 「あっ、は…っ! んッァ…! や、凪く…ん…っ!」 「何ー? ってか、紅葉、名前…!」 「…っ! も、だめ…っ! いくっ!や、ヤぁっ、!」 「可愛いけど…イかせて欲しかったらちゃんと呼んで?」 呼び方を注意されて、紅葉は照れながらも視線を上げた。 「う、ん…。 な、凪…っ!」 「何、紅葉…。」 「好き…!凪…っ! ぁ、ん。 それ…気持ちいい…の。 もっと…して…っ! は、ぁ…ッ! や…っ! ぁ、激し…っ!」 「ヤバ…い。 スゲーいい。 とりあえず…1回イかせて。」 ラストスパートに入り、肌のぶつかる音と淫らな水音を耳にしながら2人は絶頂を迎えた。 「あ、はぁ…はぁっ!」 「おっと…。」 膝から崩れ落ちる恋人を腕で支えて、凪は自身を引き抜いた。 「んん…っ!」 「ごめん、先イッたかも。 紅葉ちゃんとイけた?」 「ん…。中…、なんか…変。 もっと欲し…!」 「おっと…(苦笑) うん…嬉しいし、いいんだけどさ…。 ベッドいかない? ゴムも一個しか持ってきてないし…。」 「や。 早く…っ!」 「どーしたの?紅葉くん…? ん。 …本当だ。 中めっちゃヒクヒクしてるねー。」 甘える恋人を宥めながら指で探ると…軟らかく狭い中はいつも以上に敏感になっていて…確かに我慢するのはつらそうだ。 そしてもし今挿入したらめちゃくちゃ気持ちいいだろう…。 「あ…、っ! ん…、指足りな…っ。 凪…っ! ァっ、お願いっ! …凪のでして?」 「……。」 とりあえず、先ほどのゴムを適当に始末して、紅葉の中にローションを足した。 自身にもローションを追加して、正面から首に腕を回した恋人にしっかり掴まるよう告げると細い両足を抱え、一気に奥まで埋めた。 「ーっ!」 いくら紅葉が軽いとはいえ、無謀な体勢なので一気に駆け上がることにする。 凪の背中に爪を立てた紅葉は声もなくずっと中で達しているようで、凪は震えるその身体をキツく抱き締めた。 「…イくよ?」 「んっ!ぁ、も…っ、無理っ!」 根を上げる紅葉に口付けて、最奥に熱を放った。 「ん、アァッ…!」 一呼吸遅れて紅葉も達したようで、ガリっという音と共に首筋に痛みを感じた凪は久しぶりに噛まれたと苦笑した。 「ふぇ…、ごめんね…。」 「いいって。痛くないから大丈夫。」 「でも…痕が…!」 「数日メンバーにからかわれるだろうけど、そのうち消える。 それより…うん、1回キス止めよっか?」 「やだよー。…何でっ?」 「中キレイにしたいのに、こんなんしてたらまた抱きたくなる…(苦笑)」 「…じゃあしよ?」 「…するなら今度こそベッドでね。 いい加減怪我する…(苦笑)」 中を清めて、バスルームを出た2人は水分補給をしながらベッドに横になった。 「今日どーしたの?」 「ん?何ー?」 「昼寝長すぎたせい? いつもよりなんかいろいろすごいけど…」 「…嫌?」 「さっきも言ったけど、可愛いし、嬉しい。 何かあった?」 「うーん? なんか…お買い物も恥ずかしかったのから始まって、えっちな話いっぱい聞いちゃったし… 珊瑚と電話してたらね、こどもたちにバレないようにクローゼットでしてたら盛り上がり過ぎて、ドア壊したんだって。 引っ越したばかりなのにね。 そんな話聞いたせいかも?」 「ははっ!何それー? …えっちな気分ってこと? ってか、あの2人も相変わらずだな(笑)」 先ほどの煽るような台詞も珊瑚の入れ知恵かと感潜った凪は苦笑しつつも、恋人の髪を撫でた。 「ふふっ。 首…、噛んじゃったからお詫びに気持ちよくするね?」 「あ、そこだけは噛まないでね?(苦笑)」 「はぁい。」 ゆっくり抱き合えば心も身体も満たされて眠りにつく2人… 凪は寝不足のまま、犬たちに起こされて早朝の散歩へと向かうのだった。 End

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