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第29話 (12月) (5) ※R18

「あっ! …っ! ァ…ッ! ね、無理、だよ…っ!」 「大丈夫…、我慢して? さっき一回イったでしょ?」 「んんっ! ゃ、だって!! ぁーっ! ンっ、そんなの、…されたら…ッ!!」 珍しく、凪からの口淫で攻められて快感に震える紅葉…。凪のOKが出るまでイかない約束なので、必死に耐えるが、細い脚がシーツを蹴る度に限界は近付いていた。 「…ダメ。」 「あっ! い、やっ! ダメ…ぇっ! イ、キたいッ! ァッ、お願い…っ!」 結局、後ろを慣されながら口淫をされて、紅葉はあまりの気持ち良さに見悶えていた。 散々恥ずかしい台詞も言わされ、息も上がり、真冬なのに汗を感じる程だった。 二度達してクタクタな紅葉に対して、凪は満足したのか、その後は蕩ける程甘く、優しく、そして激しく抱いた。 紅葉は行為の途中、あぁ、これが本当のオシオキなのだと理解した。 「…気持ちイイ、紅葉?」 「ん…っ、気持ちイイ…っ!」 「これと……こっちと……、どっちがイイ?」 「んぁッ、あっ! ャ…ッ、」 「…どっち?」 「ぁ…ふ…、どっちもっ、!」 「そう…? …あ、こっちの方が… ほら、締まった。」 「やぁッ、ぁッ、も、う…っ!」 限界を訴える紅葉にディープキスを仕掛けた凪は唇を離すと、恋人の瞳を覗き込んだ。 「誰が紅葉を気持ち良くしてんの?」 「ん…、凪くん…っ!」 「残念…呼び方違う。 …じゃあ…、誰が好き?」 「あっ、凪…ッ! ん、好きぃ…っ! 凪…っ!」 「かわい…。 紅葉、じゃあ…イかせるけど、次は出さないでイって?」 凪の指示に紅葉は首を振った。 要求は分かるが、コントロール出来るものではないらしい。 「ぁ、や…、む…り!」 「…後ろだけでイっちゃう紅葉、めちゃくちゃ可愛くて好きだよ? …あ、出来たらすごいキスしてあげるってどう?」 そう告げた凪のラストスパートに必死でしがみついて、甘い声をあげ続ける紅葉。 大きな快感の波に身を任せると、凪の希望通り中だけで達したようだ。 「っ!! キッ、つい…(苦笑) …ん、まだだよ?」 「ハァハァ…っ! えっ?! あっ!!」 息が整わないまま、身体を反転されて、背後から再び挿入されるとガツガツと奥を突かれる。 「っ、…!」 「あぁーーっ!」 凪が達したのと同時に紅葉も再び絶頂したようだ。 崩れ落ちる身体を優しく横たえた凪は、シーツの上に指を滑らせた。 サラサラとした手触りの水分は紅葉の精ではなく潮だ。 「…最高だね。 好きだよ、紅葉。」 「ん…っ! あ、僕も…! 大好き…。 あっ! 約束っ!」 「…ん。」 抱き締め合い、何度も唇を合わせ、顔や髪、身体に手を這わせながら舌を絡めていく2人… 「んー…! あ、や…っ! も、無理だよ?」 ゆっくりと身体を移動させながら、脚を抱えてきた凪の手に驚いて唇を離す紅葉。 「…何言ってんの? まだ始まったばっかじゃん?」 「えっ?!」 オシオキ…と凪から再び唇だけで告げられた紅葉は反射的に青ざめたとか…(苦笑) End

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