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第36話(2月) (3) ※R18
「ん、ん…っ!
…ッ! ふ…、」
控え目に暖房をつけた寝室に、淫らな水音と紅葉の息遣いが聞こえる。
ムードを出す為に音楽をかけることもあるけど、今日は余計な物は必要なくて、シンプルに互いを求め合いたかった。
「ッ!ヤバ…!
ちょい我慢ね。」
凪の少し掠れた声にうっとりと頷いた紅葉は口を大きく開けて、喉の奥を突かれる激しさに耐える。
「…あー…かけていい?」
「ん…?」
何?と、思った時には紅葉の右の頬から喉元にかけて凪の白濁がかかっていた。
「危な…!
目に入ってない?」
「へいき…。」
ペロリと舌を伸ばして凪が放った精を口に含む紅葉…。
凪はその様子を見て苦笑した。
「ヤバ…。
無意識でやってるとこが特に…(苦笑)」
「…?
上手に出来た?」
「ん? あぁ…。
良かったよ。
一回顔拭こう。」
用意周到な凪はポットに適温のお湯を入れて寝室に持ち込み、手桶とタオルも用意済みだ。
紅葉は顔を綺麗に拭いてもらい、キスを交わす2人…。
「ん…っ、あ…
凪く…ん…!」
「おいで…。
膝立ち出来る?
そう…。 ゆっくり慣らすから…」
「早く欲し…っ!」
「ダーメ!
久々だからちゃんとやんないと…
ほら……キツい。」
「アッ! ん、はぁ、んっ!」
潤滑剤を指に纏った凪は、ゆっくり慎重に長い指を紅葉の中へ埋めていく。
対面座位で、膝立ちしている紅葉の身体を支え、中を慣らしながらキスをしたり、首筋や胸への愛撫も丁寧で優しく紅葉を溶かしていく…。
「気持ちいい?」
「ハ…ッ、あ…っ!
いい…! けど…、ン…、や、もっと…!
奥…欲し…ッ!」
「どこ? 自分で動かしてみて?」
「ァ…ッ、やだ…!
イジワル…!」
紅葉の台詞に笑った凪は舌を絡め、何度も角度を変えて口付けた。
すると次第に自然と腰が揺れる恋人を目にして満足そうに微笑む凪。
「ぁ…ーっ! ヤ…!
イっちゃ、う…!」
「ん。一回イっとこうか?」
紅葉の前にも手を伸ばし、中へ埋めた指も弱いポイントを探る凪…
あっという間に登り詰めた紅葉は凪の肩についた両手にぎゅっと力を込めて達した。
「はぁ…っ、ん…」
「濃いね…。
まぁ、最終的に出なくなるまですればトータルでOKかな?」
「…?」
サラッとすごい事を言われたが、達したばかりの紅葉の耳には届いていなかった。
凪の胸に寄りかかって呼吸を整え、再びキスをねだった。
「手…、繋いで、いっぱいキスしたい。」
「…いーよ。」
恋人の可愛い要望に応え、紅葉を押し倒しながらシーツの上で手を繋ぎ、何度もキスをした。
「ん…!」
「あとは?」
「…もう欲し…っ!
今日…そのまましたい…、ダメ?」
「いーよ?
じゃあ俺もお願い。
膝立てて…?」
紅葉の足の間に身体を入れて、胸から下へ下がりながら口付けていく凪…
紅葉はその度に小さく喘ぎながら、彼の肩や腕、髪に触れる。
「あっ!! やぁっ! ァーッ」
再び反応を見せる紅葉のモノを口に含み、根元から舐め上げる凪…
後ろもローションを足しながら指を3本挿れて紅葉の前立腺を狙う。
「あ、ダメっ! …イクっ!」
2度目の精を放つ紅葉が脱力している間にクルリと彼の身体を反転させて腰を高く支えると、凪は自身を埋めた。
「ひっ! …ッ、ァーっ!」
貫かれた衝撃で立て続けにイク紅葉。
蠢く中を最初から激しくガンガン突いていく凪。
紅葉からは短い悲鳴のような喘ぎしか出なかった。
「アッ、あぁッ! っ!
ふ、ぁ…! や、ヤぁー、ダ、メッ!」
「最高…!」
「あ、待って…!
…っ! 」
「待てないって。
あー、一回イカせて?」
「んっ、 あ…っ!」
紅葉の奥を突き、イク寸前で自身を抜くと、紅葉の背中へ射精した凪。
そのままシーツに沈む紅葉を起こして仰向けにすると足を抱えた。
「や…!
ちょっと休も…?」
休む間もなく繰り広げられる想像以上に激しい行為に、本能的危機感を感じたのか思わず笑顔でそう提案する紅葉。
「とりあえず挿れたら水あげるから。」
訳の分からない答えに驚きつつ、全然衰えを知らない凪のモノが紅葉の中へ入ってきた。
「ん…! ヤ…、おっき、い…!」
「どーも…。
はい…、口開けて?」
口移しで何度も水をもらって、少し落ち着き、改めて中を意識する紅葉…。
「気持ちいい…!」
「良かった。 俺も…気持ちいいよ。
ここからはゆっくりヤっていくから…中でいっぱいイこうね?」
「え…?? ゆっくり…で、い、いっぱい…?」
凪の台詞と笑顔に思わず固まる紅葉だった。
End…?
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