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第65話 (8月) (4) ※R18

夜… 「ん…ぁ、や…だ…。」 寝室のベッドの端まで追い込まれた紅葉はなんとか凪から逃れようとしていた。 でもまだ乾ききっていない髪がセクシーな彼を前に内心ドキドキである。 「なんで?」 「声が……! 聞こえたら恥ずかしいよ…。」 「あー、珊瑚? だいぶ飲んで寝たから大丈夫でしょ。 あ、じゃあ音楽かけとけばいい?」 凪は適当にオーディオを操作して音楽をかけた。 因みに翔はサチの夜泣きに対応するためみなの家に走って行き、そのまま泊まることになったので不在。 家に残った珊瑚も既に向かいの客室で寝ている。 「……でも… 声とか…けっこう…大きく出ちゃうし…」 「へぇー? どーして大きい声出るのー?」 「…だって…!気持ちいいから…だんだん我慢できなく… って、何を言わせて…っ!」 「ははっ! えー、ダメ? いいじゃんもう…、珊瑚なんだし。」 散々彼らの情事にニアミスしている凪は気にするなと言うが、紅葉は恥ずかしいらしい。 両手で凪のキスを拒む紅葉だったが、その指を舐められて驚いている。 「あ…っ!だめ…!」 「…紅葉は俺としたくないの?」 その質問には首を横に振って答える紅葉。 既に上半身裸の凪の身体に目が釘付けである。 「…く、ちで…するから…ッ!」 紅葉の回答に半分だけ納得した凪は「先にキスね」と唇を奪った。 熱烈なキスでトロン…となった紅葉。 宣言通り懸命に奉仕中…。 「んん…ッ! ふ…っ、ん…」 「…いーね。上手…。 ん、それ気持ちいい。」 凪の大きな手で頭を優しく撫でられ、褒められると嬉しくて視線を合わせた。 「…おいで。」 まだ終わってないのに…と思いつつ、凪に腕を引かれてベッドに上がる紅葉。 「俺のしてて興奮したの?」 長めの丈のシャツで隠れてはいるが両足をもぞもぞと擦り合わせる紅葉に気付いた凪は、くるり…と紅葉を押し倒すと脚の間に身体を入れて開かせる。 「あ…っ!」 「…へぇー…。 だいぶ気持ち良さそうだね、ココ…。」 無遠慮にグチュ…グチュ…ッと、紅葉の中心に触れていく凪。 その巧みな手淫を前に早々に根を上げる紅葉。 「や、ぁっ! は…っ、ぁ…ッ!あ…ッ! ハ…ッ、ぁ……い、いく…ッ!イく…っ」 「まだ待って…(苦笑)」 「無理…ッ!」 仕方なく一度手を離した凪は紅葉の脚を抱えて持ち上げると先走りの滲む紅葉のモノを口に含んだ。 同時にローションを纏った指で後ろを解し始める。 「ーッ! や、ぁ、あーッ! ダメ…! ゃぁ…っ! やめ…っ! 凪…、お願い…止まって?」 「無理。」 つい先ほどの口調を真似された。 途中、後ろにも凪の舌の感触がして、紅葉は訳が分からずに善すぎる快楽に震えた。 「あ、だめ、だめッ! それやだぁ…ッ! んーーっ!」 いつの間にか達したらしく、白濁は自身の顔まで飛んでいた。 それを舌で舐め取った凪は、紅葉を反転させると細い腰を両手で掴み熱く猛った自身を挿入した。 「ふ、ぁッ! ーっ! あ、深…っ! 待っ…て!だ、め…っ!」 最初は最後までするつもりじゃなかったし… 途中からそれは通用しないかも… と感潜ってはいたが、まさかこんなに激しいとは思わずシーツを這って逃げようとする紅葉。 「待てない。 ってか、もう十分待ったし。」 もちろん凪は逃がさずに紅葉の腰に腕を回して、綺麗な背中に歯形を付けると、逃げた分、深く貫いた。 「あぁーっ!」 声を抑えるなんて無理だった。 久しぶりに重ねた身体は熱すぎて、甘過ぎて…気付けば紅葉は凪の名前を呼んで“もっと”と、ねだっていた。 「ん…、は、ぁ…ッ! あ、な…ぎ…ッ!」 「…気持ちイイ?」 「う、ん…っ! ぁ、どうしよ…。 深い…の、きもち、いい…っ! あ、あ…ぁっ」 「あー、最高…ッ!」 休憩なしの2回戦目は対面座位で、髪を避けてくれる凪の手は優しいけど、キスも、行為も相変わらず激しくて…2人は溺れるようにベッドに沈んだ。

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