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第104話 (2月) (4) ※R18

「凪……、好き…。 好き…!」 「俺は愛してるよ。」 「ん、ずるい…っ!」 前戯らしいこともまだなのに、紅葉は高まる身体を上手くコントロール出来ずにいた。 でもきっとそれは熱のせいではなくて、凪を想う気持ちが溢れているせいなのだと感じていた。 「んん…ッ、 あー…、ぁ、そこ…っ!」 いつも以上に時間をかけて丁寧に行為を進める凪は首筋や鎖骨、胸にキスマークを付けていく。 右の胸の飾りに這わされた器用な指… 続いて左を口に含まれて舌で押し潰され、転がされる… 「あっ、ぅあっ、ンー…っ!」 胸に軽く歯を立てると軽く達する恋人を「かわいい」と言いながらゆっくりと下肢にも手を伸ばしていく。 下着の中に手を差し込めば既に蜜で溢れていて、中心に触れると上擦った甘い声が洩れる。 「やぁっ! ぁん…っ! ん…や、恥ずかし…!」 「そんなの言ってられなくなるよ?」 紅葉の臍下を舌先で舐め、細い腰を両手で掴む…そのまま下着を脱がせると躊躇なく紅葉のモノを口に含んだ。 「アッ! だめぇ…! やぁぁッ、ぅぁっ、あ、い、イクッ!」 呆気なく紅葉は達してしまった。 びくびくっと痙攣する内股を撫でながら残滓まで舐め取った凪は満足そうだ。 「はぁ…はぁ……、んん…ッ」 「気持ち良かった?」 「…っ! ぅん……っ。 ね、僕だけやだ…! 僕も…凪の、舐めたい。」 まだ荒い息でそう言われると悪い気はしなかった。 「じゃあ…こっちね。」 「…ん。」 ベッドヘッドを背に座った凪の足の間、紅葉は這うように身を寄せた。 「は…っ、上手。 気持ちイイよ、紅葉。 …もうちょい腰上げれる?」 「ん…ッ、んんーっ!」 懸命に口淫をする紅葉の後ろにローションを垂らし、ゆっくりと指を挿れて中を慣らす凪。 やはり口の中も後ろもいつもより少し熱い気がした。 「んぁ…っ、や…、ぅあっ…! あ…ッ、んー…! や、もぅ…欲し…よッ!」 丁寧に中を拡げる凪に痺れを切らした紅葉がおねだりする。 「んー? もうちょっとね…?」 「ヤッ、ん…やぁッ! っは、ぁん…っあぁ…!」 凪のモノから口を離して喘ぐ紅葉… 「またイッた…? 中がめっちゃ締まったよ?」 「んんっ! …もう無理…ッ!」 「いやいや、これからでしょ?(苦笑) 口、疲れた? …続きしてくれる?」 本当はもう中に欲しいのだが、凪にお願いされると弱い紅葉。 膝と腕がガクガクなので、ベッドの下に降りて凪には端に座ってもらう。 コクコクと頷いて凪自身を両手で支えるようにして持つと大きく口を開けた。 「ん、ふ…っ、…ん。」 上顎に擦りつけたり、裏筋に舌を立てたり、カリや先端をちゅ…っと吸ってみたり…喉の奥まで咥えてみたり… 淫らな水音を立てながら一生懸命ご奉仕する恋人の髪に指を通して見つめる凪…。 「ハァ…、最高…っ! …息吸って? ちょっとだけ我慢出来る?」 「…ん。」 ガツガツと喉の奥を突かれるのは確かに苦しいけど、凪が感じてくれるのが嬉しくて、歯を立てないように大きく口を開けて堪える紅葉。 「…出すよ? …飲んで、紅葉…っ!」 「ぅん…っ」 珍しくそんなお願いをする彼を本当に愛おしそうに見つめながら口内に放たれた熱い白濁を飲み込んだ。 「へーき?」 「うん…。あ、ありがと…。」 落ち着いた凪にベッドに引き上げてもらって、水をもらった。 「俺の…口でしてて興奮したの?」 「あっ…! …だって…」 シーツで隠していたつもりだったが、脚の間の高ぶりを指摘されて頬を染める紅葉。 「エロかわいいな、ほんと。」 凪はそう告げると紅葉の持っていたペットボトルをサイドテーブルに置き、ゆっくりと押し倒してキスをした。 「ん…、ふっ、ぅ、ん…ッ」 鼻にかかる紅葉の甘い声と舌を絡める音が寝室に響く…。 激しくなるディープキスと、紅葉の身体に触れる凪の大きな手… 「ぁ、ぅあ、ン…っ!」 たくさんのキスマークをつけてた凪の唇が再び紅葉の胸の飾りに及んだ。 「ャぁんっ…! そ、こは…もぅ…ッ、は、ぁん…!」 シーツを蹴る紅葉の脚を捕らえた凪はその中心を手で握り、滴る蜜を全体に伸ばすように愛撫していく。 「ぁあーっ! ぁッ、だめ…ぇっ!」 紅葉の白濁を指に絡めて後ろへと伸ばす。 ローションも足して2本の指を中に潜らせる。 「ヤッ、ぁあんっ! な…ぎっ、」 「気持ちイイ…?」 問い掛けに紅葉は必死に頷くが、凪は言葉を求めた。 「気持ちイイって言って?」 「アッ! んぅ…っ、 い、イイ…っ! 凪…っ! ぁ、もう…ん、来て…っ! お願い…!」 涙目で自分を求める恋人が愛おしくて頭を抱えるようにして口付けた。

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