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第108話 (3月) (3) ※R18
「紅葉、水…!」
「ん…。」
一回休憩だと口移しで水分を与えて、そのままキスを繋いだ。
舌を絡めたキスに紅葉が夢中になっている間にそっと奥に触れていく凪…。
一瞬紅葉の身体がピクリと反応したが、凪の腕に掴まったまま気持ち良さそうにキスを続けているので凪はそのまま続けることにした。
ローションを纏った指をゆっくりと埋めていくのだが、紅葉のそこは予想以上にキツくて少し躊躇った。
「…緊張してる?」
そっと唇を離すと紅葉にそう訊ねる凪。
頷く紅葉の表情はなんだか少し不安そうだ…。
凪はその一瞬の戸惑いを見逃さなかった。
「…どーした?
…今日は止めとく?
身体ツラい?
だいぶイッたもんなぁ…(苦笑)
無理しなくていいよ。」
一度身体を起こして、紅葉を抱き締めると優しくそう告げた。
紅葉は行為の中断に驚きつつも、全てを分かってるくれた凪が愛おしくて胸がいっぱいになる…。
彼の膝の上に乗り上げるとぎゅーっと首に腕を回して泣いていた。
「こわい……っ!
身体…変で…!
ずっと熱くて…止まらないし…!」
催淫剤入りのチョコのせいでまるでジェットコースターのような勢いで快感が駆け上がり、何度絶頂を迎えてもそれが終わることもなくて怯える紅葉。
「そうだよな…。
…大丈夫、じきに治まる。
俺だって精力剤飲まされた時そうだったし…(苦笑)ずっとこのままってことはないよ。」
「ホント…?
僕が…変だからじゃない?」
「紅葉のせいじゃない。
今日のコレはチョコのせい。」
そう答えた凪は紅葉の腕を離させて触れるだけのキスを贈った。
紅葉はホッとした表情を見せて、凪の顔を見詰めると話を続けた。
「僕ね……
ずっと気になってたんだ…。
あの…、エッチする時…、僕変じゃないかな?って。その……、いつも…すごく…気持ちいいから…! 」
「へぇ…。
それは…俺への褒め言葉?
だとしたら男冥利に尽きるね。」
凪は嬉しそうに目を細めながら紅葉の腰を抱いた。
「みょーり…??
あの…、でも……、結局いつも…訳が分からなくなっちゃうし…それで合ってるのかな?これが普通でいいのかな?ってずっと分からなくて…。」
「…不安だった?」
「ちょっとだけ…。
だって…、他の人としたことないから…分からないし。
でも…凪くんは……!
だから…、僕…! …大丈夫かな?
なんか変なとこあるかもだけど…、嫌いにならない?」
「……ならないけど…?
SEXなんて乱れて当たり前だよ。
それを見れるのが恋人の特権でしょ?
え…、ってか今更それ聞く?(苦笑)」
「…っ!」
凪的には予想外の質問だったので単純にそう答えたのだが、
ボロボロ泣かれてしまって慌てる凪。
「だって…っ!」
とりあえず泣き止んでくれと凪は必死で紅葉を宥めた。
「あー…あのさ?
過去に付き合ったり関係持ったことある人がいたのは事実だけどさ…。
その人たちと紅葉を比べたことは一度もないよ。第一男の子と付き合ったのは紅葉が初めてだし。」
「うん…。」
「まっさらだったお前に触れたのは俺なんだから…つまり、紅葉の身体は全部が俺仕様なんだから文句の付け所なんてねーよ?
いつも可愛いって…
愛してるって言ってるじゃん。」
不安を抱くようなことはないと、改めて諭す凪と急に赤面する紅葉。耳まで真っ赤だ。
「は、恥ずかしいからもう止めようっ!!」
「いや、紅葉くんが言い出したんですよー?(苦笑)」
「うぅ…っ!」
「今はチョコのせいでちょっとあれだけど…
別にそういうとこ見ても平気だし。
とりあえず今はあんまり何も考えずに気持ち良くなっとけ。
紅葉だって前に同じようになった俺を受け入れてくれたじゃん?
だから…やっぱり…いろんなこと含めて俺にとって紅葉は特別なんだよ。」
やっと安心したのかコクコク頷く紅葉に凪もホッとした。
「ぁ…っ!」
それも束の間だった。
「…まだ抜けない?
していいなら…続き…する?」
「ん…、する…っ!」
何回でもイっていいよ、という凪の言葉に素直に頷いた紅葉。
ゆっくり丁寧に後ろを指で慣らしてもらいながら2度達した。
「ぁ…、中、気持ちいい…っ!」
「ん。すごいな。
めちゃくちゃ吸い付いてくる…!
…紅葉、中でイッてるとこ見せて?」
「は、…ん、あぁッ!」
中イキした恋人の腰を支えてゆっくり自身を宛がい挿入していく凪。
紅葉は不意打ちに驚き凪にしがみついてその衝撃に耐える。
「え…? あ…っ!
アッ! ーっ!」
「キツ…!」
「…っ、凪…っ!
ぁ、んん…ッ、ァ、あ…っ!」
熱い凪自身を体内に感じて喘ぐ紅葉…
少しずつ身体の力が抜けて奥へと飲み込んでいく。
向かい合って膝立ちのまま受け入れているが、身体の力が入らなくて身を委ねる紅葉は不安定な体勢を凪に支えてもらっている。
「あ…、や、っ!
むり…っ!」
「…分かってる…。
今日は気持ちいいとこだけね。」
全部は埋めずに紅葉の善い部分を狙って攻める凪。
捏ねるように中を探れば離さないとばかりに自身を締め付けられる…。
凪も息を詰めながら紅葉を抱き締めた。
「あ、ぁあッ!
なぎ、凪…っ!」
「紅葉…ッ!
中に…いい?」
「ん…っ!
うん、欲しい…!
ぁ、あっ、ん…ッ!
ハ…ッ、ァ、ァーッ!」
ドクッ、ドク…ッと、中に凪の精を感じた紅葉は崩れ堕ちるように倒れかかった。
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