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第114話 (4月) (5) ※R18
「ん……は、ぁ…あっ!」
高級ホテルの大きなベッドで仰向けになり、恥ずかしいけど…脚を大きく開いて自身の指を控えめに後ろに挿れて中を慣らしている紅葉…
凪には顔の横に座ってもらって、大きく猛った彼自身を口で愛撫しながらのその行為は
特別な夜だから出来ることで、珊瑚にも言われた通り、紅葉なりに精一杯積極的に頑張っている。
「エロ…っ!
最高だな…!
ん、ローション足そっか…!」
扇情的な光景に凪も満足そうで、長い腕を伸ばしてローションを纏った指を紅葉の指に添えて奥に挿入した。
「んんーッ!
ぁっ! ダメ…ッ! そこ…っ、ぁ…アっ!」
増加した圧迫感に思わず中を締め付ける紅葉…
凪の指がイイトコロに触れて、思わず口を離して喘ぐ。
「一回イっとこうか……。
俺も…ヤバい。
…かけていい?」
「ァー…、ん、うん…っ!
んあ…ッ、は、ぁ、あっ!」
ビクン、ビクン…と中で達する紅葉と、紅葉の手と自身の手を合わせてしごいて達する凪…
紅葉の顔にかかった凪の精がイヤらしく薄暗い部屋で光る。
それを無意識にペロペロ…と舌で舐め取る紅葉に苦笑しつつも満足そうな凪…。
「目に入ってない?」
「平気…!
ん、起こして?」
「ん…。」
温かく濡らしたタオルで優しく顔を拭いてやり、口移しで水を与える。
そのまま深まるキスに紅葉の脚がもぞもぞと動いていた。
まだ前では達していないので、既に勃ち上がった紅葉のモノは既に辛そうだ。
凪は口ですることにしたようで、お気に入りの内腿に手を入れて脚を開かせるとパクリ…と中心を咥えた。
「ァー…! あ、いや…ぁっ!
だめ…!な、ぎ…っ!
い、…イクっ! イっちゃう…」
早々に根をあげる紅葉は凪の頭を離そうとしているのか、押さえつけているのか分からない。
凪は再び後ろにも指を挿入して同時に攻め立てた。
「ね、もう…っ…!
っ?! ダメ…!
両方は…あ、無理…っ!
ぁ、…っ! や、ぁあー…!」
軽く潮まで吹きながら達する紅葉…。
「もぅ…っ!
だから…それ…!
しかも飲んだらヤだって…!」
「なんで?
これヤるとイク時の顔、めっちゃかわいー。」
顔は真っ赤だし、脚もガクガク震えていて少し気の毒だが、もちろんここで止めるつもりはなかった。
羞恥心でグズグズする紅葉をキスで宥めて、膝の上に乗せて胸の飾りを舌先で転がす凪…。
反対側も指先で摘むと可愛い声が聞こえる。
「あ、んっ! …はぁ…っ!
ん、凪…っ!」
「気持ちいい?
腰揺れてるね…。
せっかくなら俺のと合わせてやってよ。
そう、一緒に握って?」
「あっ、あ…、んー…ぁ…気持ちい…!」
「あー、いいな、それ。
かっわい…」
そのまま続けさせるとイキたいと溢す紅葉…
塞き止めるように紅葉の前を握って少しの間我慢させる。
紅葉は縋るように凪の首に腕を回して喘いでいた。
「やぁ…!
凪…、イキたいよ…っ!」
「待って。
こっちも…」
ツー…っと背中を指先を下へ滑らせ、紅葉の後ろに触れる凪…
「あ…っ!んんッ!
ぁ…欲しい…!」
紅葉の敏感な身体は僅かな刺激にも背中を反らせて反応した。
凪の指を後口で飲み込むとその快感に身悶える。
「今日は…このまま挿れていい?」
「うん…!
来て…!凪……!
アッ! ん…っ! んんーっ!」
少々無理のある体勢ではあるが、半分ほど埋めたところで紅葉が達していることに気付いた凪…。
ずっとイッているようで、ゆっくり慎重に奥へ挿入しながら前に触れていけばトロトロと蜜が溢れ続けた。
触れてみれば、痙攣する紅葉の中に凪の方も堪らずガツガツと腰を打ち付けた。
紅葉は悲鳴に近い喘ぎをあげながら登り詰める。
「ひ、ぁー…っ!
やぁ…! ぁあッ!
もう…ダメ…!
死んじゃうっ!」
「死なねーから…!
ほら、ちゃんとついて来い…っ!」
「んんっ!」
キスと手を繋いで絶頂を迎える2人…
紅葉は潮を吹きながら中でも達し、凪は紅葉を抱き締めながら最奥に熱を放った。
「へーき?」
「ん…。
ぁ…、待って…!
ぇ、ア…ッ! や、…激しくないって言ってたのに…(苦笑)」
「あと一回だけ…。
いい?」
「ん…、いいよ。」
後ろから抱き締められながら挿入されて再び喘ぐ紅葉。
深く収まった凪のモノを締め付けながら、後ろを振り向いてキスをねだって。
「ん、ん…っ!
は、ぁ…っ、あ…奥…、気持ちイイ…っ!」
「そこ掴まって?
ちょい身体起こして…そう。」
「ぁんっ、深…っ!」
「紅葉も動いて?」
凪に腰を掴まれて揺すられると、意識が飛びそうなくらい気持ちが良かった。
その動きを真似て動く紅葉…
パチュ…クチュ…ッと淫らな水音が耳に響く。
最後は顔を見たいから…と正常位に変えてたくさんキスをしながら果てた。
「大好き…!
凪…、愛してる…!」
「紅葉……!
俺も…愛してるよ。
だからやっぱ朝までヤろ?」
「え…?」
翌日…紅葉は案の定、全く身体が言うことをきかなかった。
自分のことで精一杯でフィンの応援どころではない…。それでもマスコミを掻き分けて懸命に頑張る弟を見に行った。
凪に身体を支えてもらいながらガラガラの声をあげて応援し、試合に敗れて悔しがる弟をたくさんたくさん褒めた。
生き生きとしている凪とふらふらの紅葉は1日中珊瑚にからかわれながらなんとかリハにも参加したのだった。
END
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