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第117話 (5月) (3) ※R18

2日後… 「お、終わったぁー……!」 PCでデータを送った紅葉はそう告げるとテーブルに突っ放した。 「お疲れ……(苦笑)」 凪はテーブルにマグカップを置く。 ココアを入れてくれたようだ。 「凪くん…! ありがとう…! 全部凪くんのおかげ…」 紅葉は温かいココアを一口飲みながら凪に感謝を伝えた。 「いーえ。 お前が頑張ったからだろ?」 「ううん、一人じゃ無理だったもん…。 …ん? 平ちゃん! 梅ちゃん! 遊ぶ? ふふ…、いーよ! 2人もありがとうーっ!」 愛犬たちを抱き締めるとじゃれあって遊び始める紅葉。 紅葉の笑顔を見て安心した凪は訊ねる。 「2時間だけジム行って来てもいい?」 「もちろんだよ!」 「風呂沸いてるから入るならちゃんと暖まって。で、眠いなら寝とけよー。」 「はぁい。」 凪は手早く支度をしつつ、紅葉に聞く。 「あ、今夜何食べたい?」 「…うーん…! 肉じゃがっ!」 「了解…。」 凪は優しく微笑んで答えると紅葉のおでこにキスを送って出掛けて行った。 夜…… 「今日いっぱい着てんね?(笑) 寒い?」 「ん…、少し。 ちょっと冷えない?」 「俺は平気だけど…。 暖房つければいーのに。」 「だって平ちゃんたち暑いかなって思って…! あ…っ!」 「こっちもすぐ暑くなる。 はい、脱いでー。 ん、じゃあ脚開いて?」 「っ! 待って…! …恥ずかしいから…!」 少々急な展開に紅葉はそう言って凪の手を一度押し退けた。 凪は特に気を悪くすることなく、むしろ楽しそうに紅葉の耳元に囁く。 「…めちゃくちゃ気持ち良くしてあげるよ?」 「………っ! え、あ…の…! その…! …なんかする?」 「……なんか? 何? もしかしてご褒美的な?」 紅葉が頷くと、口元だけで微笑む凪。 その色気と彼のリクエストに紅葉は顔を赤らめた。 30分前… 「明日は…13時か…。 ってか、仕事じゃなくて愛樹の誕生会だし…。 じゃあ…いいよね?」 「か…、かるめ、なら…。 光輝くんすごい気合い入ってるから遅刻出来ないよ…?」 紅葉は控えめにそうお願いして寝室へ向かった2人…。 そして現在… 「あ…っ! あぁ…! ぁー…ね、もうむり…! んっ…、だめ、深い…っ!」 「…痛いの?」 凪のリクエストに応えて久しぶりの騎乗位。 身体の奥深くまで届く凪の熱に紅葉は息を上げていた。段々とと前屈みに崩れてくる紅葉の身体を支えながら凪はあちこちにキスを贈る…。 「違…! 気持ちいいから…ぁ、それ…! イっちゃう…!」 「…なら問題ない。 イッていーよ。」 「ぁ、あ…っ! ん、軽めに…って! 1回だけって…言った!」 「んー、SEXに軽めとかなくない…? あとまだ後ろの1回残ってるでしょ?」 首を振る紅葉の顎を捕らえた凪は深く口付けて、舌を絡め…的確に紅葉の弱い部分を狙う。 「は、ァー…! あ…ッ! んんーっ! ぁ、んっ! 凪、凪っ!ぁ…、アっ!ん、来ちゃう…!」 「あー、中ヤベーな…。 これどこまでが1回?(苦笑)」 「イ、イク!イ…っ」 「っ! 紅葉…っ!」 全然軽くない…濃厚な夜を過ごした翌朝… 腰を中心に身体全体が重だるくて驚く紅葉。 なんとなく今までは多少なりとも手加減されてたのかなと感じたりもした。 身体中に散らばるキスマークに赤面しながらなんとかベッドから起き上がる。 「紅葉ー? あ、起きた?」 「うん…。 おはよ…っ!」 「はよ。起きれる? もうすぐ飯出来るよ。」 「すごいいい匂い…!」 「ホットサンドと野菜スープ、ドイツソーセージ…食べる?」 「うん!」 「キスは?」 「ん…。」 「ん。」 「…っ! ん、は… だめって…!凪くん…!」 凪の手が服の裾を捲ったところでストップをかける紅葉。 凪はベッドに上り紅葉と距離を詰めながら手を握った。 「何で? 触るだけ…。 だめ?」 「…だって…!ご飯…! …危ないよ。」 「大丈夫。火は消してる。 だって…紅葉…、反応してるし?」 「ぁ…っ!んん…っ!」 「一応新婚でしょ? …しとく?」 「…いいよ…っ。」 新婚という言葉が恥ずかしいのになんだか嬉しくて思わずOKしてしまった紅葉。 この後、愛樹のバースデーパーティーに遅れそうになり大慌てで支度をすることになるのだった。 END

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