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第126話(6月②)(8)※R18
脱衣場へ移動すると、タオルを首からかけた凪はとりあえず水分補給をしようとミネラルウォーターのペットボトルを手にした。
紅葉の身体にもふわりとバスタオルをかけて抱き寄せ、先ずは自分がゴクゴク…と水を飲み、落ち着くと紅葉には口移しで水を飲ませた。
「んんっ!」
驚きながらもなんとか水を飲み込んだ紅葉。
そんな彼の反応を悪戯な笑顔を浮かべながら眺める凪。
「もう…っ!」
「はは…っ、もっといる?」
コクンと頷く紅葉は腕を伸ばしてねだった。
そんな調子で裸のまま近距離で戯れていると湯船でのキスの続きが始まる…。
「ぁ…ッ、ん…っ!
や…、待って…!もう…立ってられない…!」
凪はぷるぷると膝の震える紅葉を支えて、休憩用の長椅子に導いた。
何も準備してきていないのでさすがに最後までは出来ないが、もう引けないところまで熱が高まっている。
「手と口どっちがいい?」
「ッ?!」
凪の問いに勢い良く首を振る紅葉。
ご奉仕はするのは好きだが、されるのは相変わらず苦手だ。
と言うか…自分は椅子に座った状態なのに、凪は床に座り込んでいて、彼に見上げられるだけでドキドキしてしまう紅葉。
最近は調理場の仕事も多く暑いと言って長めの黒髪を束ねているか、タオルを頭に巻いていることの多い凪。
もちろんそれもカッコいいのだが、今はお風呂上がりで髪を下ろしていて…また雰囲気の違う彼が端正な顔を近付けてきては「どっち?(笑)」と聞いてくる…。
甘い視線と優しい指先が頬や耳に触れたり、キスしそうにもなるし、髪の毛はいい匂いがしてまだ濡れてるし…、とにかく凪がセクシー過ぎて紅葉はいっぱいいっぱいだ。
あたふたしている間に、凪の器用な舌先で胸を舐められ思わず甘い声が出た。
「ひゃぁっ…!」
「…かわいー反応。
でも今日は出来るだけ抑えて?
義くんにバレたら怒られる(苦笑)」
紅葉はハッとして、左手で口元を覆った。
明るい室内に戸惑う暇もなく、淫らな水音と息遣いだけが響く…。
「んんっ、ぁ…ッ!ふ…ぅっ」
いつの間にか凪の頭が降りてきていて…紅葉のモノは温かい口内に包まれて天性のリズム感で攻め立てられている。
その強すぎる快感に最初こそ凪の頭を引き離そうとしていたはずなのに次第に両手で抱えるようにして悶える紅葉。
「んーっ、も…無理ぃ!
イク…!あ…凪…っ!」
「ん。」
口を離して欲しかった紅葉に対してこのままイけと抱き締めるように紅葉の腰に腕を回す凪。
「んんーッ!」
先端を強めに吸われて、堪らず達する紅葉…
息を整えたいところだが、なんの躊躇もなく飲み干す凪を見て慌てた。
「やっ…!
の、んだの…?」
「だって汚せないし…?
…濃いめ?(苦笑)」
凪は立ち上がると水を飲みながら答え、紅葉は恥ずかしさから顔を覆った。素晴らし過ぎるのはリズム感だけじゃなくて味覚もだ。
「…ねぇ……、僕もしたい。」
上目遣いでそう告げる紅葉。
凪は一瞬迷いつつ…「湯冷めするから部屋で。」と返した。
いい加減長風呂過ぎて義に怪しまれるし、セーブ出来なくなった時に負担がかかるのは紅葉なので凪としてはそこは回避したかった。
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