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第130話(7月)(3)※R18
フェスは無事に終わり、帰宅後…
「っん!
は…ぁっ!
…待って…!
あ…!ん、凪…っ!
ん、や…っ!ね、早く…っ!凪…!」
「…紅葉、ちょっ…、焦り過ぎだから…!(苦笑)」
LIVE後の興奮もあって、疲れを感じるより前にお互いを求め合う2人…。
シャワー後に身に付けたTシャツと短パンというラフな服を脱がす時間も惜しいのか、紅葉は足を絡めて「早く…!」と凪を急かす。
凪の方も久々の自宅、自分のテリトリー内で誰に気を遣うこともなく最愛の人を抱けるとあってスイッチが入っているようだ。
温まるのを待てずに肌に落とした冷たいローションは火照った身体に丁度よくて、紅葉は素直に声をあげる。
「あっ…、んーっ!
ね、指…中にもっと欲し…っ!」
「まだ早ぇーから…(苦笑)
ちゃんと慣らさないとダメ…。
後でツラいの紅葉だぞ…?
あ、じゃあ…手、こっち。」
「ァッ! やっ!やだぁ…!
あ…、ん、やーぁっ!
ぁー、イク…!イくっ!」
自身の指2本ではまだキツイだろうが、自身の指と紅葉の指の2本なら大丈夫だろうと中へ誘導する凪。
乱れていく紅葉に微笑むと口淫を加えて一気に絶頂へと導く…!
「ぁーッ!
やぁッ、それだめー!
イ…く…ーっ!」
目の奥がチカチカするような快感に内腿を震わせながら達する紅葉…。
凪は「ごちそうさま…」と、イタズラに口角を上げて笑った。
「っ!も…っ、ばかぁ…!」
「ははっ。んー、さっきのお返し…。」
2人でシャワーを浴びながら"準備"をしている時に欲情した紅葉は凪に「口でさせて」とお願いしたのだ。積極的なパートナーにテンションの上がった凪は「ちゃんとイカせて、全部飲むならいーよ?」とSっ気を見せて紅葉を喜ばせたのだった。
「あ?紅葉ー?まだ寝ないで?(苦笑)
ご褒美、くれるんでしょ?」
「っ!」
そうだった!と、身を起こした紅葉は凪にキスを求めた。
自分の味が残るキスはちょっと苦手だが、すぐに甘く溶けるような心地好さに夢中になる紅葉。
「ホント…、お前はキスが好きだな。」
凪が呟く合間も彼の腕を首に回して夢中になって唇を追う紅葉。
「うん。…好き。
は、ぁ、…もっとしよ?」
その好きにはキスだけではなく、もちろん凪への愛情も込められている。
「いいよ。
ん、…かわいーな。」
穏やかで甘い時間を過ごしてたかと思えば、次はシックスナインとかなりのステップアップ…
それでも紅葉が応じてくれたのは凪のご褒美リクエストだからだ。
「ァッ…! や、そこ…だめっ!
恥ずかしいよ…っ!
ん、ぁんっ、ぁッ!」
「紅葉ー…?
口も手も止まってるけど?(苦笑)」
そう言われて再び凪のモノを口に含むが、与えられる快感に堪えきれずすぐに離してしまう紅葉。
「あ、だって…!
あ、んッ、無理ぃ…っ!」
中を慣らす凪の指の愛撫に喘ぐ紅葉は余裕がなくなり、段々とご奉仕も疎かになっているようだ。
凪は構わず紅葉の中を溶かし続ける。
絶妙な力加減で前立腺付近を攻めていくと紅葉は限界を訴えた。
「あっ…、や…ッ!
そこ…!んんッ
あ…っ、またイッちゃう…ッ!
ぁん、なぎ…ッ!あ、あーッ、ん…イク…ッ!」
立て続けに達して、はぁはぁ…と息を乱す紅葉。
「そろそろ俺も気持ち良くして?」
「ん…。待って…。
ちょっと休憩…!」
「だーめ。
今の紅葉に挿れたい。
紅葉、自分で挿れて?」
「……うん…!
あ…!え?あ…っ、このまま?
ん…ッ!無理…、はいんない…っ!」
シックスナインから身体をズラした凪は背面の騎乗位で挿入するように導くが、上手く出来ないと焦る紅葉…。
「そのまま腰落として?
ん、キツイ?
奥までじゃなくていいから…ん、動いて?」
「あ…っ! はぁ…ん、ん…っ!」
「…最高…!」
技術的には拙いが、懸命に動こうとする姿が淫らで凪は満足そうだ。
紅葉の腰を支え、白い太股に手を伸ばした。
「んー…ッ、あ…や、ぁッ!
凪…!気持ちいい?」
「あ、あぁ。気持ちいーよ。
なんつーか、…焦らされてる…?(苦笑)」
紅葉とのSEXで心身共に繋がり、得られる満足感と幸福感は不思議とLIVEの時と似ている。
今も、確かに気持ちいいのだが、紅葉主導の浅い動きでは達するのは難しいだろうと凪はもどかしく感じていた。
「あ、凪ぃ…っ!
好き…っ!
あぁ…ッ!」
「ふ…っ、
ほんと可愛いー。
俺の方が好きだって。」
身を起こした凪は紅葉の身体を抱き寄せた。
中の凪の角度が変わり息を詰める紅葉。
無意識に凪の手を握る。
「あ、…ねぇ…、凪…っ!
やっぱり凪が…動いて?」
「いーの?
ちょっと…セーブ出来そうにないよ?」
「んっ!
いいの…。
凪の…いっぱいして欲しい…!」
そこからバックから正常位と抜かずの2発…で、さすがに紅葉は記憶が怪しい…。
喘ぎ過ぎと冷房をかけていたのに汗だくだったし、いろんな意味で脱水症状になるかと思ったほどだ。
でもやっぱり幸せだなと感じ、凪と抱き合いながら眠りについたのだった。
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