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第150話(10月)(7)※R18
バースデーパーティー後の片付けも粗方終わる頃には平九郎も梅も熟睡。
お客さんがたくさん来て大喜びだった彼らもはしゃいで疲れたのだろう。
入浴を済ませると再び制服を纏い、寝室ではなく敢えて客室を選び紅葉を連れ込んだ凪。
夏休み、紅葉の弟のフィンの来日に合わせて模様替えした客室はソファーベッドとシンプルな机が置かれていて、まるで高校生の自室のようだ。
ソファーの上ではなく、ソファーを背に床に並んで座る2人はぴったりと寄り添い、手を繋いで…先ほど撮った写真や動画を眺める。
凪的にあれほど抵抗感のあった高校生風の制服も数時間着ているせいか違和感が少なくなってきていた。
紅葉に至っては高校生そのものでまるで…5年前にタイムスリップしたかのような気分だ。
「ねぇねぇ!
もし高校生の頃に出会ってたらどうだったかな?付き合えてたかなー?
もし付き合えてたら休み時間とかさこっそりイチャイチャしたり、放課後デートとかしてさ…っ!キラキラだね!楽しかったんだろうなぁー。
ってか、凪くんモテたんだろうな…。
ライバル多そう…(苦笑)」
夜遅いのにパーティーとお酒の余韻からテンション高く話す紅葉はとても楽しそうだ。
「年齢差的に難しそうだけどなぁ…(苦笑)
ってか、そんなモテてねーし(笑)」
「絶対モテてたでしょっ!今もだけど…っ!
んー、もし2個差とかならさー…!
あっ! …凪先輩って呼んでもいい?」
首を傾げながらそんな提案する紅葉に笑う凪。
「…今日だけね?」
「っ!
凪先輩…っ!
…や、え…、待って。
恥ず…っ!(苦笑)」
自分で言い出したのに照れる紅葉。
凪は笑いながら顔を上げさせるとキスを仕掛けた。
「ん…っ、ふ…っ!
は…ァッ…んん…っ…!
…ん…!
…する? ぁ、ここで? このまま?」
「ここで。このまま。
…したかったんでしょ?」
「あ…!
そう、だけど…っ!
汚したら怒られるよ…!」
「クリーニング出せばいーよ。
ってか着衣難…っ!(苦笑)
紅葉、こっち…。
…乗って。」
「えっ?!
あ…っ!
んん…ッ!
凪先輩…、ボタン外すの早いー…!
手慣れてる…っ!」
「ちょっと器用なだけ…(苦笑)
っ! …ネクタイ…首締めんな…っ!(苦笑)」
「あれ?取り方分かんない…っ!」
凪のネクタイを外そうとした紅葉は逆に締めてしまいあわあわする2人…
笑い合いながらも額をくっつけてキスを繋ぐ。甘く、いつもより少しだけ激しい行為に溶けていく…。
「ん…ふ…っ!」
「紅葉…、下脱がすから膝立ちして?」
「ん…っ!
…や…っ、恥ずかし…っ!
スカートにすれば良かった…!」
「そーいう問題?(苦笑)
あ、俺手塞がってるからさ、ジャケットの内ポケットに入ってるやつ出して?」
「…?
…これ?」
ごそごそと凪のジャケットから個袋を取り出す紅葉。そして手の中の物を目にして驚く。
「っ!
なんでこんな…!
なんかいっぱいある…!」
「汚せないし?
あ。こっちはローション…。
容量少ねーから数必要なんだよね…(苦笑)
ほら、掴まってていーから腰上げて?」
器用にローションを開けた凪は指に纏い紅葉の後ろを丁寧に解していく。
前への刺激もキスも止まることはなく、紅葉は鼻にかかった甘い声をあげる。
「あ…っ!や、やぁ…っ!」
「いい反応…。
気持ちイイ?」
「んッ、は…ぁっ!
や…っ!
それしたら…イッちゃう…!」
「待って。ゴム…!」
「や…っ!
ん、変な感じするよ…!」
普段着けることがないので違和感を訴える紅葉。
「大丈夫…。
これも気持ちいいよ。」
「ハッ、あ…っ!
ぁー…っ、凪…先輩…っ!
ん、イク、イクっ!」
Yシャツの合間から胸を舐められ、器用な手で前と後ろを絶妙なタッチとリズム感で追い立てられ、あっという間に達する紅葉。
荒い息が治まる前に大きな手で後頭部を支えられると唇が塞がれて、何度も舌が絡む…。
「ん、ん…っ!」
「…気持ち良かった?
…ねぇ、俺のも脱がして?」
「っ!」
一度腰を落として凪の膝に座った紅葉は熱に浮かされたようにボーっとなりながらも凪のベルトを外してそっとスラックスの前を開ける…。
「凪先輩の…熱い…ね。
おっきい…。」
「…見てるだけ?
触ってよ。」
「あ…硬い…っ、すご…、熱い…!」
「…そーいう可愛いこと言うのはこの口?
…舐めてるとこ見せくれる?」
妖艶な表情で凪にそんなお願いをされ、紅葉は喜んで脚の間に顔を埋めた。
「ん…っ、んん…っ!
気持ち、いい?」
「ん。いいよ、上手…。」
紅葉の後ろを慣らしながら口淫をしてもらいご機嫌の凪。
「紅葉、こっち。
…ゴム着けれる?」
「ん、と…、こう…?」
「そう…。で、下まで…OK。
ローション足して…
ん。おいで。」
再び対面座位になるように引き寄せられた紅葉は間近に感じる熱に戸惑う。
「や…挿らないよ…!」
「大丈夫。
俺がやるから…
力抜いて掴まってて?」
凪に優しく諭されて彼の首に腕を回すとギュッと抱き締める。
「…ん、…あっ、あっ!
は、っ!
あぁっ!」
「挿れただけでイッたの…?(苦笑)
…気持ちいい?」
「あ、ん…っ!
んんっ!
先輩…っ!今動いちゃダメ…ッ!」
「無理…。
紅葉の中気持ち良くてヤバい。
一回このままさせて…。」
「あっ!やっ!
んーッ!」
下から突かれて身体はガクガクしながらも快感に飲まれていく紅葉。
まるで初心者同士の行為のように一気に駆け上がり2人で達して…終わりかと思いきや、ソファーに乗せられ足を担がれる紅葉。
まさかと思っているとゴムを変えた凪が挿ってきた。
「アッ!
うそ…!
や、ダメ…っ!
服…汚れちゃ…っ!」
「…いーから集中して。」
「ん…っ。
は…っ、ふ、ぅ…っ!」
中に当たる角度が変わって新たな快感を追う紅葉。
「ぁ…そこっ!
は、ぁっ!いく…っ!」
ピンポイントで弱い所に当たったらしく、震えながら中イキする紅葉。
そのまま身体をひっくり返されて、次はソファーの背凭れに掴まりながら後ろから抱えられる。
「ん、凪…っ!
あ、凪先輩…っ!
もう無理…!」
「なんで?
まだ始まったばっかだよ?」
「っ!」
久々に本気モードの凪に抱き潰されることを覚悟した紅葉。
もう服の汚れなど気にしている余裕はなかった…。
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