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第199話(2月②)(8)※R18

その夜… 夕食時にワインでお疲れ様会をした2人。 ほろ酔い気分の紅葉がそっと凪の袖を引いた。 「あの……! 凪…? ご褒美…っ、してくれるの?」 自分から誘うのはいつまでも慣れなくて、すっごく恥ずかしながら凪に問う紅葉。 「ん? あー…、約束したよなぁ。 …いいよ。 確か……甘くて、優しいやつだっけ?」 凪はにこやかに答えると夕食の後片付けと入浴はいつも通り2人仲良く済ませて愛犬たちにおやすみを告げると紅葉の手を引いて寝室へ向かった。 「おいで。」 ベッドの上に導かれた紅葉は、凪のすぐ前まで近づきキレイな漆黒の瞳を見つめると優しくキスをされる。 「ん、待って。 明るい……!」 「あぁ…。ごめんね?」 凪は部屋の明かりを落とすと加湿器のLED照明を調整して、ムードたっぷりに演出してくれた。 ついでに何かかける?と控えめに洋楽もかけてくれた。 「なんかいつもと違うね…? 緊張しちゃう…!」 「たまには良くない? それに緊張はさっきのLIVEよりマシでしょー?」 2人は大変だったねと笑い合い、身を寄せてキスを続けた。 「寒い? 脱がせていい?」 「ん…っ、平気…!」 風邪を振り返さないようにとエアコンも入れて、衣服を剥いでいく…。 器用な凪の手と口の愛撫に紅葉の熱が高まるのは早かった。 「や…、もう…っ! 凪…っ! ん、我慢出来ない…!」 「……そーいえばちょっと間空いたよな。」 さりげなく脚を開かされた紅葉は執着心を感じながらも期待もあり、急かすように凪を見つめる。 「…ふっ。かわい…! 期待してる?(笑) 大丈夫、すぐに気持ち良くしてやるから…」 「っ! ん…、!」 一瞬ビクっと身体を震わせた紅葉はぎゅっと目を瞑ると、覆い被さってきた凪の首に腕を回す。 深く口付けられ、大きな彼の手で脇腹を撫でられただけで気持ち良くて、吐息が漏れる。 「ふ、ん…は…! ハ…ッ、ア…っ、なぎ…ッ」 胸への愛撫だけだと気持ち良いけどもどかしくて、ねだるように膝を立て凪の背を手で辿る紅葉。 「ん、こっちもね。」 「ふぁっ!…や、ぁっ! あ、あッ、ん、…ふッ、ぁあ、んーッ」 直接的な刺激が気持ち良すぎて紅葉は甘い声が止まらない。 いつの間にか前を口で、後ろをジェルを纏った指で攻められていて背中が仰け反る程感じている紅葉。 「気持ちいー? あ、こら…逃げないでよ…(苦笑)」 抑え込まれるように上から抱き締められるのがまた堪らないのだ。 「あー、ダメっ! 凪ッ! あ……それ無理! イク…ふ、ん、イク…っ! あ…もう…ッ、イっちゃ…っ!」 離してと言う前に凪の口の中で達してしまい、続く嚥下する音に気付き脱力する紅葉… 「あー、濃いめ…?」 「バカっ!」 水を飲んで誤魔化す凪に背を向ける紅葉は恥ずかしくていたたまれない…。 「紅葉、腰上げて? もうちょい慣らすよ。」 「…もういいから挿れてよぉ…!」 「ダメ。まだ2本だし。 …ほら、手貸してみ? ……キツイでしょ?」 自身の指に紅葉の人差し指を添えて中へと導けばさすがに驚いたのかイヤイヤと首を振る紅葉。 「凪…! やだぁ…っ! 優しくするって言った…!」 「ごめん…。 あー、分かった! ほら、こっちおいで? 紅葉の好きなキスしよ?」 泣きそうな紅葉に焦った凪はすぐに指を引き抜くと紅葉を抱き起こしてベッドの上に座った。 膝上に紅葉を乗せながらキスと髪を撫でて落ち着かせる。舌を絡めたキスに次第に夢中になり、紅葉の表情もトロン…と溶けていく。 「…? 続きは…?」 大丈夫そうなので続行することにした。 「膝立ち出来る? そう…掴まってて?」 ジェルを足しながら背中から紅葉の後ろに手を伸ばし中を探る。 「ん…っ! は、は…ん……、ぁ、あ…っ!」 ちょっとずつ声が甘くなってきたところで、前を見れば先走りでとろとろ… 凪の腹筋に擦りつけるように腰が動いていて扇情的な光景だ。 「気持ちいー? もう1回イかせようかと思ったけど…、こっちからもしてみよーか。」 「ん…? あん…っ!や、ん…んっ!は、ア…っ! あ…、何?」 左の人差し指と中指は背後から、 右手は前の鈴口をくるくると愛撫した後、器用に中指をそっと前から後口に伸ばして挿入する凪。 「や、ぁあんッ! あ、だ、め…っ!」 ガクガクと膝を震わせ、本人も気付かないうちに達している紅葉。 「ん、柔らかくなったな? すげー中動いてる…!」 凪の言葉も届いているか怪しいが、そのまま中を攻め続け中イキする紅葉から指を抜き押し倒すと、手早くゴムを身に付け正常位で挿入する凪。 「んーっ! あっ、や…ッ! ふ、ん…っ、あ……おっきい…!」 「…(苦笑) 今煽んないで? ゆっくりするから… ってか、これ…もう何もしなくても気持ちいーな…(苦笑)」 ゆるゆると優しく浅い抜き差しを繰り返すする凪。 確かに気持ちいいが、紅葉はだんだんともどかしくなり思いきっておねだりする。 「あ、凪…、もっと…! ん、気持ちいーの、して…!」 「ん? もっと…? 奥? それとも…もっと激しくする?」 凪は上機嫌だ。 不意打ちでタン…と奥を突く。 「あぁ…んっ! あ、両方……ッ! ん…、ぁ、奥…!気持ち…! あ、凪…ッ!や…ッ やだ…っ!ん、ぁあ……! 凪…!もっと!あ、…イイ…ッ! や…、それ…あ…いく…っ! ぁ、好き…!っ…!なぎ…」 「っ!紅葉…!」 結局、脚を持ち上げて真上から再奥を突くという激しさに変貌を遂げつつもそのまま2人で絶頂を迎えて息を切らす…。 「は…、ヤバ…。 あー…最高…っ! なぁ、紅葉…! …もう1回いい?」 「…や…、無理です…っ!」 凪のお願いに思わず即答する紅葉。 甘く優しいに激しさのプラスされた行為は体力の消耗が激しいらしい…(苦笑) ウトウトする紅葉に口付けた凪は頭をポンっと撫でてキスを送るとそのまま寝かせてくれた。

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