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第200話(2月②)(9)※R18

翌朝… 「ん…? や……!なぎ…? ……ん…、ぁ…っ、 あ、するの…?」 微睡みの中、髪を撫でられ抱き寄せられた紅葉は、首や胸元へ口付けられ、大きな手で背中や腰回りを撫でられ、絡まる脚も気持ち良くて目を覚ました。 キスの度に閉じる瞼は開くまで時間がかかっていてまだ重いようだ。 「昨夜1回だったからちょっと足んない感じ…。 ダメ…?ツラいなら止めとくけど…。」 「ふ、ぁ…っ! …ん…? ん……っ!あ、大丈夫…! いーよ…? 凪の、好きな後ろからにする?」 「…っ! する。」 思い返せば自分は何度もイッたけど、凪は1回だけでセーブしてくれたのだった。 紅葉は脚を絡め、彼の首もとに腕を回しながら凪とのキスに夢中になる。 こんな甘い朝も悪くない。 …なんて軽く考えていた自分の方が甘かったようだ。 「アッ! ヤぁあ! も…無理…っ! 出ない…から…っ! っ、…!凪…っ!」 「出なくてもいーよ。 紅葉はこっちで…可愛いイキ方出来るでしょ?…見せて?」 そんな風に言われた紅葉はなんかちょっとS入ってる凪にドキドキしながらシーツを握る。 高く上げた腰の両側を掴まれて背後から激しく揺さぶられるともう何も考えられず喘ぐだけだった。 「あーッ!ぁん、あ…ッ、ぁあッ! や…っ、だめ…っ!は…ッ! あ…待って!なんか…きちゃう…っ! なぎ…ッ!」 「紅葉、好きだよ。」 「ーっ!ぁあッ!」 「っ…く…!」 絶頂までの最後の一押しは凪の一言だった。 凪も紅葉を追うように達して「朝からめちゃくちゃかわいかった。」と褒めてもらえ「幸せー!」と微笑む紅葉。 でもなんで夜より朝の行為の方が濃い?激しいんだろう…? 紅葉はそんな疑問を抱きながら泡風呂に浸かっていた。 まだ1日の始まりなのに身体がガタガタというか…それを通り越してふわふわだ…。 「紅葉ー! もう出来るよー?」 「…っ! はぁい…!」 キッチンから凪に呼ばれ、ふらつきながらもなんとかバスルームを出た。 そんな今朝はチョコレートソースのかかったミニパンケーキ(紅葉)、クロワッサンサンド、フルーツ(イチゴ)、ヨーグルト、野菜とウインナーと豆のスクリューパスタスープというご褒美ご飯(ブランチ)だ。 「そっかー! ここまでがご褒美だったんだぁ!」 紅葉はしみじみと実感していた。 「…?何? 食べれそう?」 「ううん!何でもない! うん!すごーく美味しそうだね! いただきまーす!」 「有り合わせだけど…ってか、今日買い物行かねーと冷蔵庫何もなくなった(苦笑) なんか天気悪くなるみたいだし…、食べ終わったらじぃさんに何か買うもんあるか聞いてきて?」 「分かったー! お買い物して、今日もスタジオ?」 「そう。紅葉はどうする? …身体キツイ?」 気掛かりなのか、凪は少し申し訳なさそうな表情でそっと紅葉の頬に触れる。 「大丈夫だよ…っ。 疲れたり眠くなったらお昼寝するし! んと…、自主練してからユキくんのお見舞い行こうかな。退院して実家にいるみたいだから…顔だけ見に…。 あ!夜ご飯は僕作るよ!」 「…ありがと。 ふ…っ、チョコついてる(笑)」 「えっ?! …っ!あ……!」 唇の端に付いたチョコレートソースを凪に舐め取られて驚く紅葉。 テーブルを挟んでのその行為はいつもと距離感が違ってやけにドキドキした。 「甘…っ!(苦笑)」 「…! ……ねぇ、クチには?」 凪の手を取った紅葉がキスをねだる。 凪はテーブルに左手を付き、右手で紅葉の頬に触れると優しく口付けてくれた。 「ん……。」 「ふふ……! 好きーっ!」 愛が溢れた紅葉はそのまま凪に飛び付く。 「っと! 危な…!(苦笑)」 「あっ、ごめ…っ!」 凪は咄嗟に紅葉を受け止めたが、危うくスープが溢れるところだった。 「いーよ。 隣座る? それとも食べ終わるまで我慢する?」 「隣行く…!あとイチゴだけだし! ……あーんして食べさせて?」 「…あーっ! 朝からかわいーな。 …ベッド戻るか!(笑)」 「えー?(苦笑) ダメだよー! あ、ほら! 光輝くんからLINE来たよー?」 ピコーン、ピコーン…と、通知音がかなり続く。 「……どんだけ仕事させる気だ? 見るの怖いんだけど…!(苦笑)」 今日もいい1日になりそうだ。 END

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