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第208話(3月)(2) ※R18

「寒くない?一応エアコン温度上げとくよ? あ、これ温感のやつだから…。 指もゴム付けてるし、いつもと感覚違うかも…。」 「ん…。わか、った…!」 調理仕事をするので細心の注意が必要で、指用のゴムも使用しているのだが、敏感な紅葉が不安がらないように言葉でも説明していく。 キスを繰り返しながら互いに服を脱いでいき、ローションを使って丁寧に紅葉の後ろを慣らしていく凪。 「ふ…は…んっ」 息遣いの合間に洩れる小さな甘い声と素直な反応に興奮が高まる。 「紅葉… もう挿れていい?」 「ん…っ!ーっ! あ…、ま…待って…。 まだ、動いちゃダメ…!」 凪の腕に掴まり、下からの深い挿入から逃げるように少し腰を浮かせた紅葉は呼吸を整えようとしていた。対面座位は互いの距離が近いが、紅葉は圧迫感に堪えるように目を瞑る。 「…キツイ?」 ちょっと日が空いての行為なので、心配した凪は紅葉の腰を支えて深さを調整しながら様子を伺う。 「…っ、ぁ…っん! だって…声…が…! 我慢出来なさそう…っ! もし聞かれたりしたら恥ずかしいよ。 …やっぱ今度にしよ?」 「……え…、ごめんだけど、 ここまできてそれは無理でしょ…(苦笑) 痛いとかはない?」 「え? ぅん…。…大丈夫…! はッ、ふ…ぅっ…、う…、気持ちいい… ぁっ!凪…! アッ、ダメ! …っ、ほんとに…! あ、そこまでで…!奥はダメ! っ、動いちゃヤダ…ってば…!」 「…いや…動かねーと進まないし終わらないけど…?(苦笑) まぁ多少の声なら大丈夫だって。 みんなもう寝てるし…」 「やぁ…、あっ、ね、だめ…って! 凪…!お願い、待って…!」 紅葉はなんとか声をセーブしないとという焦りと快感の間で混乱しているようだ。 「……じゃあ…紅葉が動く?」 「えっ?! や…!あ…っ、んん…! は、ぁ…凪…! いく…!」 驚いて動きを止めたのだが、見詰め合って中の凪を意識するだけで気持ち良くて沸き上がってくる快感に思わずギュっと目を瞑る紅葉。 「ぁー、中スゲぇ…! っ…!」 なんとか耐えたが、紅葉の中の痙攣が止まらず、あまりの快感に苦笑した凪はそのまま紅葉を押し倒し、のし掛かるようにして口付けたままガツガツと最奥を攻めた。 「ふっ、んーッ!んんーっ!」 天井に向けて伸びた紅葉の細い脚はピンと張り、空中を蹴る。 「…っ!」 ほどなくして凪も達し、ゴム越しにドクドクッ…と彼の熱を感じる紅葉。 「…は…ぁ、…はぁ…っ、 …っ!や…! …だめ…、死んじゃう…!」 萎えることのない凪に気付いた紅葉は思わず首を横に振ってそう告げた。 「…あー…、うん…ごめんね?(苦笑) じゃあさ…ゆっくり、ならいい? 声抑えられるくらい…。 とりあえずゴム替えて… 最近紅葉横からが好きだよな? ゆっくり、ちょっとだけ… …んー、あと…一回だけは?」 ヘトヘトの紅葉を宥めながらも行為は続いていて、かわいいと優しく囁きながらも凪は紅葉の弱いところを突いてくる。 「え…あ、だって…! ふぁッ や、凪…っ! んーっ!ぁ、や…、 え…っ?っ、おっき…! ん、ん…ッ! あ…っ、…じゃあ…手ぇ…繋いで…?」 「かわい。…いーよ。」 「ん…、は、ん…っ、はぁ…は…っ」 繋いだ指先を口元に当ててなんとか声を抑える紅葉。少し落ち着いた2人は呼吸を合わせてゆっくりと快感を共有する。 「凪ぃ…!」 「気持ちいいな…。」 コクコク頷く紅葉が可愛くて、凪はなんとか身を屈めてキスを交わした。 「な…ぎ…!ね、もぉイっちゃいそう…!」 強い刺激はないはずなのだが、早々に根を上げる紅葉に驚く凪。 「……マジか…(苦笑) 感度いーね。あー、大丈夫。 可愛いってこと。 じゃあ…集中していこっか…。」 凪的にはもう少し楽しみたかったのだが、時間も時間だし、何より紅葉が可愛いので今日のところは不安を感じさせる前に無理させないことにする。 「あっ、あっ…! 両方はだめ…って! あ、凪…!あ、出ちゃ…!」 「これ好きでしょ? 先のとこ気持ちいいもんね? …ねぇ紅葉…?好き? イかせてって言える?」 「ん、あ…っ! 好き…!好き…っ!凪…! 凪……!ぁ、イかせて…っ!」 「ん。 あー、かわい。 紅葉…っ! やっぱお前と抱き合えてスゲー幸せ。」 「っ! なぎ…っ」 一応抑え気味ではあるが気持ちいいと喘ぐ紅葉に煽られた凪は後半だいぶガッツいたと反省しつつ、キスをしながら事後の余韻に浸る。 「はぁ…、気持ちい…」 「そうだな…。 おいで…。」 「ん。」 腕の中に紅葉を抱き留めて互いの温もりに微睡む2人… 「凪兄さん…? もう寝ちゃった? ちょっと話たいことあるんだけど…」 コンコン…というノックと共に聞こえてきたのは義(凪の義弟)の声だった。 ビクリと肩を震わせる2人…。 「っ!」 「……。起きてる。 すぐ行くよ。」 「遅くにごめん。 じゃあ和室で待ってるね。」 「危な…!(苦笑)」 「…~っ! 聞かれてたかも…っ! もう!! お家に帰るまで絶対しないからねっ!」 小声でそう告げた紅葉はおやすみ!と布団を被ってしまった。 「……(苦笑) え、待って…。 ちょ…、軽く拭いとこ? 服も着とこ? 風邪ひくって…!紅葉ー?(苦笑)」

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