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第4話
そんな微妙な関係が続き、出会ってから二回目の冬事件は起きた。お姉さんが事故に巻き込まれたのだ。
かなりの重症でしばらく入院することになったと聞いたのは告白を着信音に邪魔された五日後だった。
その夜、もう会うのをやめましょうと告げられた。
「え!なんでやめるの?」
「お見舞いとか幼い甥っ子の世話とか、とにかく色々大変だから かな?
可愛いところがある子だけどやっぱり男だからね
疲れたり弱ったりした自分を見られたくなかったし、かといって仲がいいとはいえ他人に迷惑かけたくないって思ったんじゃないかな」
「じゃあもうあってないの?」
「まさか! 猛アタックしたんだ
男同士だとか世間体とか、なりふり構わず
だってもう他の人なんて考えられなかったからね
それにあのままさよならしたらだめだと思ったんだ」
「おおお!!」
「その結果
見事恋人の座を射止め幸せになりましたとさ」
「すっげー!!」
「…何を話してるんですか?」
「あ、おかえりー!」
「ただいま」
手にフライドチキンのいい匂いがする袋を下げて、甥の湊には笑顔を
「ん~?俺とあきの恋物語~聖夜の奇跡~」
俺には呆れた目で見下ろす弟=俺の恋人。
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