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第3話
お弁当持ってピクニック♪
昨日から仕込んだおかずを仕上げて、卵焼き焼いて。
館の裏山に見晴らしの良さそうな場所があると思うんだよ。
館から見ただけだから座れるか分からないけど。
鞄に詰め終わった所で、主人の忘れ物を届けて欲しいと。
3回行ったこと有るから迷子にはならないはず。
午前中は会議が有り戻るまで待っていて欲しいと。
本を借りて時間を潰すことにした。
この国の周辺に居る生き物や、植物等をカラフルな絵でわかりやすく説明してくれている。
俺が居た森には討伐対象になる生き物がいたみたいだ。
寒い時期になると餌を求めて森の奥から出てくるらしい。
良く生きてたな俺。
部屋に入ってきた主人は少しお疲れの様子。
はぁ〜癒される、なんて言いながら抱きしめる主人。
待って、みんなすっごい顔して見てるから、恥ずかしいからや!め!て!
さっさと忘れ物渡して離れようとしたのに、荷物に気付いて聞いてくる。
若干、怒ってるような気がするのは気のせい?
お弁当を持ってピクニックをしてきます。
まずお弁当の説明から始まり、ピクニックの説明をし、場所の説明をした。
場所の話を聞いといてよかったよ。
討伐対象の巣穴があるんだって。
あっぶねぇ。
中庭に良い場所があるからと、そこでお弁当を食べることにした。
1人前しかないから、お弁当を主人が、俺は主人の昼食を頂くことに。
料理長以外のご飯は、食べた事がなかったけど、めちゃくちゃ美味しい。
俺が作ったお弁当を嬉しそうに食べる主人の顔よ。
これは?これは?って聞くのも可愛いよ。
年上の男性に可愛いとは。
少し散歩に行く荷物では無かったから、出て行くのかと思ったらしい。
そんな安心しきった顔で言わんでも。
俺が出て行く時はちゃんと言うから、安心して欲しい。
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