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第2話

とりあえずここは目立つからと俺の家へと連れて帰る。 別にそのへんでいいのにー という男を無理矢理家へと入らせる。 昔からおせっかいやら人が良すぎとか言われるが何か嫌な予感がしてな。 ……こういうところで損してんだろうな。 「なぁ、お前なんかアレルギーとか嫌いなモンってあるか?」 「別にないけど。」 「じゃ、ちょっと待ってろ。」 「えー、だったら帰るよ、他のやつひっかけたほうがいいし、時間もったいない。」 「俺の付き合ってくれたら後でお前のに付き合うから。」 男はえー、とか言いながらもおとなしく座って待つ。 ……ぱっとみて20歳ぐらいか?もっと若いか? 話し方とかが若いように感じる。 フードを目深にかぶってて顔がよく見えん。 今、6月だっていうのに全身長袖なのは気になるが、寒がりか? そんなことを考えながらパパッと料理を作って男のところまで運ぶ。 「……なにこれ。」 「俺の晩酌に付き合ってくれよ。 お前のしたいことも聞いてやるから。」 「おれ、酒飲めないんだど。」 「もしかして未成年か?それとも下戸?」 「未成年じゃないけどすぐ酔うから。」 晩酌しながら男のことを聞いていく。 木下悠介 24歳 酒は飲めない ウリ?をやっている。 「お前、どこに住んでんの?この辺?」 「カンケーねーじゃん。 おれ、さっさとヤりたいんだけど。」 明らか機嫌が悪くなってきた。 仕方なく本題に入る。

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