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第5話

シャワーを浴びている間に帰るかと思えば服を脱いだままちょこんと座って待っている。 「……てっきりそのまま帰るかと思ってたけど。」 「今から男ひっかけんのもめんどいし。 アンタ、相手してくれるんでしょ。」 金払ってくれるなら誰でもいいしなどと言いながら俺の方に来る。 「はーやーくー、ヤッてくれるんでしょ?」 「わかったわかった。」 ベッドの方へと連れて行く。 悠介がゴロンとベッドに転がる。 「おれ、もう準備してあるからいつでも挿れられるよ。」 無言で悠介の頬に触る。 じっと目を見る。 悠介は余裕そうな笑みを浮かべながらこちらを見返す。 ……顔に反して手はシーツをしっかりと握りしめている。 ……うん。 「なぁ、悠介、お前本当は怖いんだろ?」 「……は?」 「んーまぁお前がなんでこんなことしてるとか詮索しないけどよ、本当はしたくないんだろ?」 思ったことをそのまま言えば悠介が怒り出す。 「はぁ!?怖くなんてねーよ! おれはヤりたいつってんのにさっきから何なんだよ!時間と金の無駄じゃねーか!」 帰る!と怒り出ていこうとする悠介の腕を掴む。 「待てって。 お前イかせてほしいって言ってだろ? 出すならシコればすぐできるだろ。 サクッとヤッてやるからちょっと待てって。」 「はあ!?いらねえって…うわっ。」 悠介をひっぱり羽交い締めするようにして無理矢理足の間に座らせる。 「はーなーせーよー!」 「はいはい、すぐ終わるから。」

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