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第7話

「あっはっはっはっ!うえっげほっ。」 「笑いすぎだろ!」 シャーと猫のように怒り出す。 「何お前、シコッたこととかねーの? それだけで腰抜けるとか…ぶふっ。」 「笑うなって!」 落ち着くまでひとしきり笑えば悠介が肩をわなわなとさせながら怒る。 「帰る!」 「ん、ちゃんと服着ていけよ。 あとこれ以上怪我増やすなよ。」 「余計なお世話!」 怒りながら服を着替えて出ていこうとする。 「あ、ちょっと待て。 お前、携帯とか持ってないか?連絡先交換しとこうぜ。 さすがにそんな怪我だらけのやつほっとけないから……」 「うるせぇ!おせっかい野郎!」 扉をバァンと大きな音を立て閉めて帰っていった。 ……おせっかいなのは分かってるが明らか様子がおかしい。 普段からこういうことにすぐ首突っ込んで痛い目見ているが……気になってしまう。 「はー、まぁ相手に拒否されちまったら仕方ねーか。」 そう思いながら部屋を片付け眠りにつく。

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