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第9話

「そこらへんに座っててくれ。 パパッと作るから。」 結局、 「もう、こんな時間だし他のやつつかまらないだろうし……」 などと言いながら食べることにしたらしい。 慣れた手際でさくさく作っていく。 ……あとはチーズかけて温めて、 「……おれもっとチーズ多めがいい。」 気づけば悠介が近くに来て俺の手元をのぞき込んでくる。 「お前、あっちで待ってろよ。 包丁使ってるから危ねぇぞ。」 「暇だから。」 「あーじゃあ食器とコンロ、テーブルまで持ってといて、もうすぐ出来上がるし、」 言ったとおりに準備してくれる。 鍋を持ちコンロの上へと置く。 「よっしゃ、じゃあ開けるぞ。」 「おお…赤い真っ赤!」 悠介が嬉しそうな声を上げる。 「取り分けるから皿貸して。 チーズ多めがいいんだよな?」 「あ、おれブロッコリー嫌いだからいらない ソーセージはほしい。」 「好き嫌いすんなよ。」 わーわー話しながら食べる。 シメにリゾットを作れば初めて食べるのかすごく嬉しそうに食べてくれる。 …こう見ているとすごく子供っぽいな。 言ったら絶対怒るだろうけど。

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